昨日の続きです。
太陽信仰の「てるしの」の島・琉球王朝のルーツの島とも言われている伊平屋島。
「ヤヘー岩」を後にした私たちは、その日最後に天の岩戸伝説が残る「クマヤ洞窟」を訪れました。
この道路の左側にそびえる「クマヤ洞窟」は、伊平屋島の最北端のクバ山近くにある島一番の観光ポイントです。
この地域一帯は、2億8千万年前の伊平屋層とよばれる緑や紫を帯びた変成岩の一種・珪岩(チャート)の古い地層から成り立っており、沖縄の各地で見られる石灰岩質の洞窟とは異質な作りになっているそうです。
この階段を登っていきます⬇︎
ここが入り口?⬇︎
この入り口は、リュックが引っかかってしまうほどの狭さです。1人ずつしか通れません。
しかし、その穴を下の方に抜けると想像も出来なかった広い空間が現れました。
これまで入った洞窟は、たいてい幅が狭くて奥に延々と続いているようなものが多く、今回もそのような洞窟だと思っていたので、いきなり大空洞が拓けてびっくりしました。
天井の高さは10m、幅は14mもあり、左右に道が分かれていました。
洞窟は、チャートの地層が波のように曲がっているところにあり、その弱い部分が水や風、あるいは砂などの力によって侵食され、空洞になったと考えられています。
洞窟内部はライトが無ければ薄暗く、外の世界と遮断された空間は独特な雰囲氣が漂っていました。
この謎の物体の上に、海で獲ったばかりのシャコ貝がお供えされました。
そして、真ん中にある祭壇で法螺貝を吹いてご挨拶した後、左右に分かれている奥の祠でもそれぞれ法螺貝の音が奉納されました。
法螺貝の音は、洞窟内に響き渡って異次元の空間になっていました。
左右の洞窟の奥は、それほど深くはなかったけれど、本当に真っ暗でした。
私は、法螺貝隊のいる方と反対側の左の洞窟にいたのですが、法螺貝の音が行き止まりの前方から聴こえて来る氣がしました。
法螺貝が鳴っている時、スマホで写真を撮ったら、奥からオーブのような物がたくさん飛んできて、スマホには謎の白い物体が写り込んでいました。
法螺貝の音にびっくりしたのかな?
江戸時代の国学者藤井貞幹が、神武天皇は沖縄の伊平屋島(恵平屋恵)で生まれたという説の根拠として、この「クマヤ洞窟」が天の岩戸伝説のものであるという説を「衝口発」という本で発表しているそうです。
なので、「日本発祥の地は沖縄だ」としています。
しかし、本居宣長達は「紺狂人」という本でこれに反論し論争になってしまったそうです。
中山さんは、沖縄や離島を何度も調査した結果、藤井説を支持しているようです。
「クマヤ洞窟」の由来は、神がこの穴に籠っていたので籠穴(クマヤ)と呼ぶようになったという説と、「神よ、立ち上がって来てください!」という祈りの思いが込められた「クンバヤー」というヘブライ語が訛ったものという説があります。
「ヤヘー岩」の名称もヘブライ語だと「神の岩」となるそうです。
ヘブライ語が関係しているとなると、神武天皇説もにわかに信憑性が出てくる感じです。
これは一体何のメッセージなのでしょう。
この形で海に影を落とす時間は、1日のうちでも限られていると思うのです。
クマヤ洞窟もピラミッドなの?何処がどう映るとこんなにきれいなピラミッド型の影になるのでしょうか?
謎です。。