沖縄入りする前日、「ドラゴンリングメイト」のグループLINEに麻子さんから連絡が入りました。
『23日は、あまり知られていないちょっとした山と洞窟へ、皆さんをお連れしようと思います。靴をお持ちくださいね。』
「了解でーす!」
このメールが、いかに重要な意味を持っていたか、私たちは知る由もありませんでした。
ビーサンじゃなくて、靴ね!そのくらいの認識だったのが、そもそもの間違いだったのです。
23日の朝、普通に着替えをして出かけるのを待っていました。
すると、麻子さんが私の姿を見て言うのです。
『白いズボンじゃ汚れるよ。』
「え?。。。
ちょっとした山と洞窟に行くんじゃないの?」
『うん、私は命綱つけなくても平氣だったけどね。』
「へ? い、の、ち、づ、な、、?」
『ヘルメットも貸してくれるよ。』
「ヘルメットぉ?!
ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ。私たちの行く洞窟って、そういうレベルなワケ?!!」
私たちの認識の甘さが露呈し、皆んな着替え直しです。
でも私、Gパン持って来てなくて、前日、国際通りで皆んなで買ったアラジンパンツをはいて行くことにしました。
靴も普段のお出掛け用のだった。。
こういうのが待っているのか?
待ち合わせ場所に到着すると、サングラスをかけた男性が待っていて下さいました。
何と、ガイドのその方は、山内平三郎さんと言って、日本最古の人骨(26000年前)を発見した方だったのです!
その他にも、玉泉洞を発見したり、絶滅アホウドリの化石や絶滅コウモリの化石、金属製の勾玉を見つけたりもされています。
2日おきに人工透析を受けていると言う山内さんですが、とてもそんな風には見えません。
少なくとも私たちより、はるかにお元氣そうでした。
私たち3人を見て、やはり「そんな格好で行くの?」と言われてしまいました(汗)
飲み物だけ、ハルキさんのリュックに預け、ライト付きのヘルメットと命綱を装着し、軍手をはめ、皆んな手ぶらで行きます。
山の入り口でご挨拶してから、まずは、軽く山登り。
天空の絶景・斎場御嶽と久高島が拝めます⬇︎
麻子さんは、いかなる場所でも必ずリン持参です。
私はカメラも預けてしまったので、撮影はにこさんにお任せしました。
どんどん茂みの中へ入って行きます。
この割れ目の中に潜入するんだそうです。
何と!沖縄県の天然記念物「クロイワトカゲモドキ」と遭遇しました!!
国内希少野生動植物種に指定されているため、捕獲はもちろん、触るのもNGです!
おっきなゲジゲジもいました。
割れ目の中を出たり入ったり。。
出して〜!ガジュマルの光のカーテン
山内さんは、この敷地内を全て熟知されていました。
石灰岩の割れ目(フィッシャー)の壁には、シアノバクテリアが岩を食べた跡も残っていました。
崖などの危険な場所は、命綱のカラビナを交互にロープに付け替えながら進みました。
日本軍が潜伏していた跡も
いかに私たち3人は、探検に不相応ないでたちかがお分かり頂けるかと思います。
ぴらぴらしている服は、岩に引っかかるのでオススメ出来ません(泣)
私がこの探検で一番楽しかったのは、この狭い洞窟から抜け出る時⬇︎
リュックを背負っていては通れないくらいの狭さの場所を、身体をくねらせながら、足の置き場を考えながら進むのです。
穴からの抜け方が、パズルみたいで面白かったです。
皆んな、産道から産まれ出てきたかのようで、生まれ変わった瞬間でした。
アリゾナのアンテロープキャニオンを彷彿とさせるような洞窟ツアーでした。
ホントに楽しかったあ!!
山内さん、この探検ツアーを最近試験的にやり始めたばかりだそうです。
★熱帯カルストツアー
まさに、地底の迷宮!
山内さんがいなくては、迷子になること間違いなしです。
山内さん、ありがとうございました。
都会のコンクリートジャングルにウンザリしている方、たまには人間の手付かずの大自然に遊んでもらって下さい。
ただし、服装はしっかり準備して行ってね。
沖縄の自然に感謝。