スズメバチの思い出 | misaのブログ

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昨日、福岡県の中学生57人が200匹のスズメバチに刺されたそうですね。

今の季節は、新たな女王バチを育てる大事な時期で、スズメバチの警戒心が強まっているため、巣から5メートル以内には近づかない方がいいそうです。

スズメバチと聞いて思い出すことがあります。

それは、前に勤めていた病院での出来事です。

そこでも看護助手をしていたのですが、長い廊下を歩いていると、突然、個室の病室から看護師さんがそろそろと後ずさりしながら出て来たのです。

え?どうしたの?と思うより早く、看護師さんは私の手を引っ張り、個室へと連れ込み無言で窓を指差しました。

そこには、でっかい虫が大きな羽音をたてて飛んでいました。

イヤーな予感はしましたが、近づいてよく見ると10センチはある黄色いハチです。

こんなに大きな恐ろしい顔をしたハチと対面したのは初めてです。

黄色いシマシマは、どう見てもスズメバチです。

スズメバチは窓際で動いていたので、私はとっさにレースのカーテンを引き、網戸のない方のわずかに開く窓を開けました。

祈るような気持ちで、早く外に飛んで行って~とハチをカーテンで追い込みました。

ほどなくハチは出て行ってくれました。

振り返ると、看護師さんは遠くの方で固まっていました。

そして患者さんはと言うと車椅子にぽか~んと座っていました。

とにかく、みんなが無事で良かったです。

患者さんが認知症の方で、騒ぎ立てることがなかったのも幸いしました。

「もう大丈夫だよ」と言うと、やっと看護師さんが口を開きました。

「ブーンブーンって、すごい大きな音がしたんで、窓を見たの。そしたら……」

顔がまだ引きつっていました。

私はまだハチに刺された事はありませんが、スズメバチは2度刺されるとアナフィラキシーショックで死亡することもあるので特に怖い存在です。

スズメバチは、音や匂いや動きに反応するそうです。

白と黒しか見分けられないので、黒くて早く動くものをめがけて飛んでくるようです。

だから、走って逃げると頭を刺されてしまいます。

スズメバチに遭遇したら、かがみ込んでゆっくり後ずさりするのが良いそうです。

病室から後ずさりしながら出てきた看護師さんの姿がとても印象に残っています。

でも、それが理に適う行動だったのですね。

みなさんも、スズメバチには気をつけて下さいね。

スズメバチは、巣に近づくと、「これ以上近づくな」とカチカチ威嚇する音をたてますので、聞き逃さないようにね。