夜、どうしても肉まんが食べたくなった。
仕事終わり、帰り道を歩いているとふと「肉まん食べたいな」と思った。
夜に、ふわふわでアツアツの肉まん。想像しただけで食べたくて仕方なくなった。
ちょうど近くのコンビニに寄る予定があったので、「ついでに買って帰ろう」と軽い気持ちでレジ横を覗いたら、まさかの売り切れ。うっそ、こんな時間でもうないの?でもまあ、まだ選択肢はある。
家までの道にあと3件コンビニがあるから、どこかにはあるはず。
次のコンビニへ。レジ横を覗く。…ない。
うそでしょ?まあ、まだ大丈夫。あと2件ある。
3件目のコンビニへ。ドアを開ける前から、なんとなく嫌な予感がした。
そして、その予感は当たる。レジ横のケースは空っぽ。「本日分は終了しました」の小さな札が虚しく置かれている。
ここで諦めるか?でも、あと1件ある。
そして、4件目。もうここでなかったら今日は諦めよう。最後の望みをかけて店に入る。レジ横を見る。…あった!
しかも、1個だけ残っていた。奇跡的に最後の1個をゲット。店員さんに「あったんですね!」とつい話しかけそうになるくらい、嬉しかった。
レジでお会計を済ませ、まだほんのり温かい肉まんを手に持った瞬間、「ああ、これが幸せってやつか」としみじみ思う。
家に帰って、熱々のうちにパクッとひと口。ふわふわの皮とジューシーな肉汁。求めていた味がそこにあった。
たかが肉まん、されど肉まん。あの夜の私は、本当にこれを求めていたんだなぁと実感した。次からは、もっと早い時間に買いに行こうと心に誓う。でも、こういう小さな達成感も悪くないかも。