【引っ越し話4】怒涛の… | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

前回のブログで、家の売買は競り合うスタイルだと説明したが、例外もある。

例えばネットで10万円のアパートが売りに出ていたとする。

それを見て気に入った場合、

「15万円で買いたいと思っているのですが、見学会の前にアパートを見せてもらえませんか?」

というやり取りができるのだ。

その提示した金額でOKされる場合もあれば、

「いやいや、20万円でなければ見学会の前には売りません。」

と売り手が言う場合もあり、

買い手側は売り手の希望価格を出す条件で先に見学をさせてもらうか、

予算オーバーであれば見学会まで待って、その後の競りで購入できる方に賭けるか…という感じになる。

 

で、私達は、今回の平屋アパートを購入する際、この事前見学という方法を取った。

ネットでは本当に綺麗だったし、

地区Aのアパートを保留にしていて、あと1週間以内に返事をしなければいけなく、

通常の見学会の日は2週間後だったため、それまで待てなかったからである。

で、実際にこの目で見て、ネットに載っていた写真とほぼ変わらなかったので、

少々高めでも出す価値はあると、この平屋アパートを購入することになったのだが、

どうやら事前見学で購入すると、ある特典がついてくるらしい。

それが、家のスタイリングサービス。

どんなサービスかというと、

オシャレな家具を無料で貸し出し&素敵な部屋を演出し、あなたの家を売るお手伝いをしますよ!

と言ったものである。

 

前回のブログでも話したが、より高いお金で売るために、

なるべく多くの見学者に、この家素敵!こんな家に住みたい!と思わせなければならないので、

お洒落な家具を置いて、部屋をきれいに、そして広く見せることによって購買意欲を掻き立てようと、

このサービスを利用する人も少なくはないとか…。

で、これが通常だと約30万くらいかかるらしいのだが、それが事前見学で購入したのでタダになると…。

タダなら、せっかくだし利用するしかないじゃない?きらきら

 

契約して1週間後にそのスタイリングサービスの方と、我が家で打ち合わせがあった。

家の中を見せて、どの家具を残してどの家具を撤去するか、それを話し合うのである。

彼女は一つ一つの部屋を見てこう言った。

ぜ、全部?えるも汗

ソファーも使わないの?

うちの家具、どんだけ魅力がないのよ…笑い泣き

 

で、更にいつまでに片づけていつ見学会を行うか、という話もしたのだが、

「そうですね、2週間後に見学会を設けるとして、

その前にスタイリングする準備も必要ですので…

10日後!?ポーン

10日で全部撤去しろって!?

家具だけじゃなくて、本棚に置いてある本とか、飾りとか、キッチンに置いてある調味料とか、

とにかく眼に見えているものは全て撤去してくださいとのことで…。

噓でしょ~~~チーン

と焦る私の気持ちを知ってか知らずか、

と笑顔で答えるボー。

「ちょっと、本当に大丈夫?キッチンの電化製品もまだ買い換えてないのに(この時まだ古いままだった)、10日で全部できるの?

サムもいるし、妊娠中で私も疲れやすくもなってるから、平日に子育てとパッキング両立して…とか無理だよ?」

と心配する私に、

「大丈夫だよ、パパにも手伝ってもらうし。」

とボー。

私達の会話を聞いて、

「もっと後にしますか?2~3週間後とか…」

と聞いてきたスタイリングサービスの彼女。

しかしボーは、

「とりあえず、10日後で大丈夫です。」

と答えた。

 

それからというもの、サムが寝た後にパッキングをする日々。

本当なら日中、サムが昼寝している間に私がパッキングして進めれば良かったんだけれど、

とにかく妊娠中(今もだけど)疲れやすくて眠くてしょうがなかったので、

サムと一緒に昼寝しないとやっていけなかった。

なので作業はいつも夜だった。

期限まであと5日というところでパパが毎日来てくれて、窓枠をペンキでお直ししたり、古い食器洗浄機たちを撤去したり、また新しい食器洗浄機を運んだりしてくれた。

ママも同居が始まる前の週末3日間は来てくれて、サムの世話やらパッキングなどを手伝ってくれた。

ママがサムの世話をしている間に私がパッキングと掃除をして、というのがベストだったのだが、

1日目にして、たった3時間程で、私の体力が尽きてお腹も張ってしまい、もう疲れて動けないという感じになってしまった。

なので途中から私がサムの世話、そしてママがパッキングやら家の掃除やらをすることに。

でも、さっきも言ったように、疲れやすく昼寝がないと1日がやっていけない状態だったので、昼寝ができないととても辛く、

でも、作業をしている中でサムを寝室で昼寝させるなんて不可能だし、むしろ作業の邪魔だろうしと、

サムが寝ている間も外に出て、カフェで暇をつぶし、サムが起きると公園で1時間ほど遊ばせた。

いつもより外出時間が長いので、結局疲れ具合はパッキング作業と比べてもそこまで変わらないという…チーン

 

お腹が張って辛そうにヘトヘトになって帰ってきても、みんな作業に必死だから、誰も声をかけて体を気にしてくれることもなく…顔もやもや

自分の家のことなのに何もできない、皆に迷惑をかけてしまっているという申し訳なさと、

足手まといな自分がすごく情けないのと、

誰も子供たちや私のことを気にかけてくれないのかという寂しさとで、とても複雑だった。

義理の両親だから完全には甘えられないし、

こんな時、自分の家族がそばにいてくれたらなぁ、なんて思ったりもした。

手伝ってくれて勿論助かったし、とても有り難かったけれど、

精神面でのサポートをしてくれる人は誰もいなかった。

 

どの箱に何を入れたかとかも把握したかったけど、そんな余裕すらなかったし、

期限に余裕がないから断捨離する時間もなく、とにかく詰め込むといった感じだった。

時間に追われるストレスと、妊娠中の育児&引っ越し作業で、私の精神状態はギリギリ。

作業して3日ほど経った後に、これはやっぱり10日で終わらせるなんて無理なんじゃ?と思って、

やっぱり期限延ばしてらおうよ、とボーに訴えても、

「とりあえず、ギリギリまで頑張ってみよう!」

と言うだけ。

ギリギリまでって…ギリギリになってやっぱり終わりませんでした~、なんて言えるわけないじゃん顔がーん

どんなに辛いと訴えても、期限を延期してくれないボーに、私は更に腹が立ってしょがなかった。

 

後々聞いた話だと、ボーはとにかくアパートを早く売りに出したかったのだという。

やはり、高い買い物をしたばかりだったのもあり、早く売って安心したかったのだとか。

あとは、次の平屋アパートには3カ月以内に引っ越す、というのが契約の条件だったみたいで、

それまでに早く売らないと!というのも理由にあったらしい。

 

最終期限まであと2日というところで同居が開始された。

それまでに家の中のものは全てパッキングし、家具もほとんど撤去した。

残るは細かいリノベーションのみ。

その2日間も、パパとボーは仕事後に夜遅くまでリノベーション作業をしていて、

家に帰ってきたのは23時過ぎくらいだった。

 

まぁ、そんなこんなで、なんとか全てが片付いた。

家は綺麗さっぱりキラキラ

でも、私はストレスマックスえるも痛み

この怒涛の10日間の後も、私は心休まらない日を過ごしたのであった。

 

==============

 

パパママの力も借りて綺麗さっぱり、家具がなくなった私達の部屋。

このサービスで、私達の物をつかったのは2点のみ。

テレビ、そしてキッチンのランプ(写真は6年前に撮ったもの↓)。

このランプだけは認められました(笑)。

 

スタイリングサービスをしてもらった我が家を少し紹介するとこんな感じ。

image

玄関入ってすぐの廊下↑。

ここにはオムツ台があり、そして洗濯日には部屋干ししている洗濯物たちで溢れ返っているところaya汗

おしゃれ~な空間になっておりました。

上の電気もオシャレになってます。

私達が使っていたものとは大違い。

image

はずれかけて斜めになっているの、わかります?

これ、5年くらいこの状態だったですまっしろがーん

直す直すと言い続け、5年。

結局ずーーーっと斜めになったままでありました。

うちのボーはいつもそう。

冷蔵庫の上の隙間にしても、直す直す詐欺(前回のブログ参照)えるももやもや

 

リビング。

image

 

image

 

image

お洒落~~~きらきらおーっ!

同じアパートとは思えない!

Beforeはもう恥ずかしくて載せらない…ぬけさく(笑)

こんなスッキリとした部屋、憧れるけど、

でも、子供いたらこんな家具だけじゃ絶対無理だな…笑い泣き

明らかに収納足りてないしまっしろ

ミニマリストのお部屋っていうのは、こんな感じなんですかねぇayaキラキラ