新婚旅行23〜優しい人ほど…〜 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

相方は優しい男だ。
滅多に怒らない。
今まで本気で切れられたことはほとんどない。
喧嘩をして口論になっても、最終的には相方から謝ってきてくれる。
相方いわく、
「怒りを持ち続けても、自分にとって良いことなんて全然ない。
怒っている時間があるのなら、僕は笑っていたい。
怒って苛々しているより、笑っていた方が人生楽しいからね。」

ごもっともな意見だ。
そんな相方を見習って、短気で怒りを持ち続けやすい私は、
怒ってもなるべく気持ちを切り替えるように努力するようになった(現在進行形)。



さて、ケアンズの飛行場に着き、搭乗手続きをしているときのことだった。
「スウェーデン国籍の方、行先は日本ですが、日本に住んでいらっしゃるのですか?」
と航空会社の女性。
「いいえ、日本に戻って、2週間ステイした後スウェーデンに帰ります。」
と相方。
「最終目的地がスウェーデンですね。
では、スウェーデン行のチケットを見せてください。」

え?

「いや、今は手元にないんですが…。」
と相方。
「それでは日本行のチケットを発行できません。
スウェーデンに帰るという証明がなければ発行することはできません。」

マジ?
そこまで調べてなかった~
ムンク(バック白)

「Eメールにログインすれば証明できるので、ここの空港のFree wi-fiのコードを教えてくれますか?」
と相方。
「Free wi-fiのコードは20ドル以上何かお買い上げになった方のみにお教えできます。
有料wi-fiならございますよ。」

マジかよ、という顔の相方。
案外ケチね、と思う私。
だが、しょうがない。
証明しない限り手続きはできないのだ。
これも調べていなかった相方が悪いのだ(他人事)。
余裕を持って空港に到着したものの搭乗手続きの列が思うように進まず、
1時間くらい並び、やっとのことで手続きができると思ったらこの有様。
相方はこの時点でかなり苛々していた。

「メールにログインできましたら優先的に手続きをしますので、
後方で作業をして頂けますか?」
そうして、手続き待ちの列の前に移動した私達。
有料wi-fiを繋げる際に名前や電話番号などの情報を入力した。
結構細かい情報入力に苛々する相方。
全ての情報を入力し、『Connect』ボタンをポチっと押した。

『エラーが発生しました。
もう一度やり直してください。』


「チッ!
なんだよ、これ!」
相方の顔が険しくなった。
そしてまた一から入力→『Connect』ボタンをポチ。
二度目の『エラーが発生しました』表示。

「はぁ!?
なんだこのクソwi-fi!!」
と相方の口から珍しく汚い言葉が出た。

そして三度目の正直。

『エラーが発生しました』


ん"~~~~~~!!!
と、怒りでぷるぷると震えだした。
その形相たるや、本当にすごかった。
列に並んでいる人もチラチラと相方を見ている。
いつもは怒りっぽい私を相方がなだめるというパターンなのだが、
この時ばかりは立場が逆転。
「落ち着いて!
もう一度入力してみよう!!」
と必死に相方をなだめた私であった。

image

4,5回程試してようやく繫がったころには、残っていた手続き待ちの客は私達のみとなっていた。
その後、メールを見せスウェーデンに帰るという証明ができ、無事に搭乗手続きができたのであった。
大変だったが、この失敗から、
『海外旅行をする際は必ず本国に帰るチケットを持参すること』
という基本中の基本を学んだ。
そして私は思った。
優しい人ほど、怒ると怖いって本当だな…| 壁 |д・) 、と。


無事に到着ゲートに着いた。
さぁ日本へ帰ろう!


飛行機から、グレートバリアリーフも見ることができた。



成田到着!
できたばかりの第三ターミナルの到着ゲート。



プチハプニングに見舞われたものの、とっても楽しい9日間を送ることができた。
貴重な体験も沢山した。
これも全て相方のおかげだ。
私の希望に合わせオーストラリアに連れて行ってくれて、本当に本当にありがとう。
またいつの日か、二人でオーストラリアに行けることを願って。
See you again!!



これにて新婚旅行シリーズを終わります。
最後まで読んで頂きありがとうございましたニコニコ