蝶々 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

公園まで散歩をしていると蝶々がひらひらと飛んできた。

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それは私がまだ小学6年生の頃であった。
当時愛犬の散歩をしていた私。
しばらくすると目の前に虫かごをぶらさげた見た目2年生ぐらいの少年が、虫取り網を振り回していた。
見るとモンシロチョウが、少年の網をことごとく交わし、ひらひらと飛んでいる。


「モンシロチョウ欲しいの?」
という私の問いかけに、
少年は、
「うん、でも中々捕まえられないんだよね。」
と答えた。
小学校の最高学年という、変なお姉さん意識から、
「じゃあお姉ちゃんも一緒に手伝ってあげるよ!」
と、少年のモンシロチョウ取りを手伝うことになった。


とは言っても、私は虫取り網は持っていないので、素手で取るしかなかった。
花に止まるモンシロチョウの後ろから、そーっと手を伸ばし、

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捕獲成功!!
これには自分でもビックリであった。


少年にモンシロチョウを渡すと、とても嬉しそうな少年。
そんな少年がまた可愛くて、
「家で飼うのかな?」
と尋ねた。
すると少年から衝撃の一言が。

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まさかのカマキリの餌。(;°皿°)!

優雅に飛んでいたモンシロチョウを、
おいしそうに花の蜜を吸っていたモンシロチョウを、
私はまさかの、そしてまぐれの手づかみで捕獲してしまった。


あの時、少年に話しかけなかったら…。
いっちょまえにお姉さんぶらなかったら…。
あの時、手づかみが成功しなかったら…。
小6ながらに一瞬で色んなことを考え、悔やんだ時であった。


少年は笑顔で去って行った。
私はただ茫然と立ち尽くし、少年を見送ることしかできなかった。

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蝶々を見るたびに今でも思い出す、小6の春のことである。

モンシロチョウ、キミの事は決して忘れない。






おまけ。

動画↓は昨日のブログで紹介した赤ちゃん鴨の様子。