4年 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

相方との出会いは2010年4月、オーストラリアの田舎町であった。
当時ワーホリでバックパッカーをしていた相方と私。

相方の第一印象は、
好みじゃないけどイケメン。
どこまでも上から目線な私(笑)。
綺麗な色の金髪男子がいるもんだな~と思う程度であった。
しかし相方は私を初めて見た時から気になっていたらしい。
どう話しかけようか、いつも模索していたらしい。
しかしシラフでは話しかけられない、と思い、
お酒の力を借りて私に話しかけていたようだ。
今でも覚えている。
奴と話していた時は、奴はいつもビールを片手に持っていたことを。
しかし、それが奴の精一杯の頑張りだとは私は全く気付かなかった。
イケメン金髪男子がちんちくりんな私に興味を持っているなんて、誰が予想できただろうか。
私の中で、奴の好みは同じく金髪サラサラロングヘアーのブルーアイなセクシー女性だと思っていたのである。
なので相方がどんなに頑張っても、相方の想いに気づくことはなかった。

ある日、友人と田舎町に一つしかないクラブへと出かけた。
そこに相方もいたのであるが、
「ビールおごるよ。」
と言われた。
外人男性がお酒をおごる=気がある
らしいこと(定かではない)を友人から聞いていた私は、
「え?この人私に気があるの?」
と、そこで初めて相方の想いを知ることとなる。

その後意識しない人などいないだろう。
それから徐々に距離が縮まったのであるが、
なんせ国籍が違う。
そしてワーホリ同士。
いつかは別れる運命にある者同士。
離れる時が来たら、完全にお別れしよう、という話にお互い同意していた。

そこでは3カ月間、一緒にいたのであるが、
一緒に過ごせば過ごすほど想いは強くなるもの。
相方が、「オーストラリアひとりぶらり旅」に出る一週間前、近くの公園へデートしたときのこと。
思い切って相方に尋ねた。
「やっぱり一緒にいたいから、離れた後もずっと付き合えないかな?」
すると相方は答えた。
相方「それは無理だよ、ろびまろ。遠距離は絶対うまくいかない。」
私「でも、トライしてもいないのに決めつけなくてもいいんじゃない?
トライして、それでもダメなら私も諦めはつく。」
相方「トライしなくてもわかること。遠距離はうまくいきっこない。」
この頃から現実主義者であった相方である。
負けじと頑張って説得したものの、
相方の答えは「無理。」の一点張り。

あ~、彼の決意は固いな。
これはもう、どんなに説得しても無理だな。

そう思い、最後に伝えたいことは伝えておこうと思った。
後悔しないように、相方への想いを泣きながら全て伝えた。
一緒に過ごしたのはたった3カ月だけれど、その3カ月は自分の中でとても大切な思い出になったこと。
今まで出会ったどの男性よりも優しく、私のことを大切に思ってくれて、
残念な結果になったけれど、相方と付き合ったことは後悔していないということ。
相方に出会えて本当に良かったと言う事。
すると相方も泣いているではないか。
その時初めて彼の涙を見た私は、
「私のために泣いてくれる人がいるなんて~!」
と感動したものだ。
後にそれは誤りで、ただの泣き虫だったことが判明するのであるが。

まぁ、そんな涙ながらの演説が相方の胸を打ったのか、
はたまた流されやすい性格なのかわからないが、
「トライしてみようか。どうなるかわからないけど、できる限りやっていこう。」
と言ってくれたのである。

それが2010年6月27日の出来事であった。
それを私達の付き合い記念日にしているわけである。

それから4年もの月日が経った。
遠距離1年半(会っていない期間)、同棲して2年、
その間に別れの危機も何回も経験した。
これからもそんな危機が訪れる可能性はゼロではない。
スウェーデンに来て、嫌なこともたくさん経験し、
あの時涙ながらに説得しなきゃ良かった~!
とか、
あの時別れてたら別の人生を歩めていたかもなぁ、
などと考え、後悔する気持ちも正直あった。
それでもお互い離れられずに4年が経ったわけである。

あの時から4年か~。
自分も歳をとるはずだ。

ちなみに相方に、
「なぜにちんちくりんな私に興味を抱いたのか?」
と聞いたところ、
「ちんちくりんじゃないよ。
綺麗なロングヘアーで僕にとって、とっても可愛い女の子だったよ!」
と相方。
「じゃあ今みたいにショートヘアだったら興味も持たなかったの?笑」
と冗談交じりで言うと、
「…( ̄∀ ̄)」
と、無言の相方。

興味を持たなかったらしい。
この正直者!!笑


5年目もよろしくね、ボーちゃん。
これからも末永く一緒にいられますように(ノ^^)八(^^ )ノ