昨年11月に風邪を引いた。

ごく普通の風邪で、熱も38℃にもならず、喉痛いな、鼻すこし詰まってぼーっとするな、程度だった。


数日後、ピタッと声が出なくなった。


若い頃から喉が弱いのか、発声の仕方が良くないのか、コンパやカラオケで盛り上がった後、野球観戦で必死に応援した後等、体調が良くなくて風邪気味と重なると、数日筆談で過ごすことがあった。


筆談まで酷くなったのはこれまでに三度ほど、そこまででない不具合は覚えてないくらい繰り返してきた。その頃から、自分の喉(あるいは発声の仕方)はあまりよろしくないのだなとの自覚はあった。


大人になり、我を忘れるほど大声を出す機会もなくなり、喉の弱さを意識することもなくなっていたのだけど…


3年前に演劇と出会い、自分の発声の仕方をもう少し良い方に変えられないかと思うようになった。


そんな頃。


2年前のGWに、ひどい風邪を引いた。

ひと月くらい激しい咳が続き、肋骨があちこち痛むので呼吸器専門のクリニックに行った。

特に異常はなく、風邪をこじらせただけのようで安心したのだが、その時も声が出なくなって、近所の耳鼻科を二軒ハシゴして、やはり発声の仕方に問題があるらしいと指摘された。


二軒目の医師(同世代の女性医師だった)に、長年の癖だし、もういい歳だから(!?)、今から一から発声の訓練をするより、小手先のノウハウで騙し騙し喉を使うのが、コスパタイパ的にも良いでしょう的なことを言われた。


「言い方!」と、ムカついたし凹みもしたけど、今から振り返ればその医師の見立ては正解だった。