郵便法違反 ベスト電器本社騒然 捜索に社員「まさか」
4月16日12時11分配信 毎日新聞

 福祉制度を悪用した「違法ダイレクトメール(DM)ビジネス」を巡る郵便法違反事件は、広告主の大手企業や、発送を承認した郵便事業会社(日本郵便)を巻き込んだ大規模な不正事件に発展した。大阪地検特捜部は16日、大手家電量販会社「ベスト電器」などの強制捜査に着手。日本郵便の支店も関係先として捜索した。同日中に10人前後が逮捕される見込み。「まさか、うちの会社が」。社員らは驚きと戸惑いの表情を見せた。

 福岡市博多区のベスト電器本社では、午前9時10分、大阪地検の係官約10人が家宅捜索を始めた。捜索直前、同社は車両が出入りする門扉を閉め切り、男性社員約20人が立ち並ぶなどものものしい雰囲気に包まれた。

 本社前には、早朝から約30人の報道陣が詰めかけた。社員は午前7時ごろから車やバスなどで出社したが、一様に硬い表情。不安げにうつむいたまま足早に建物に入った。

 男性社員の一人は「関係部署の人がいろいろ動いているようだが、自分らには分からない」と困惑した様子。別の男性社員は「(障害者団体向けの割引制度を使って)DMを出していることも知らなかった。ニュースで聞いて驚いている」と話した。

 近くのバス停を利用するサラリーマンや近所の住民は「何があったんですか」「あのニュースでやってた件やね」などと報道陣に尋ねたり、建物を見上げたりしていた。

 障害者団体「白山会」(東京都文京区)の事務所には午前6時50分ごろ、大阪地検の係官5人が段ボール箱を持って到着。インターホンを鳴らして中に入り、会長に任意同行を求めた。約40分後、裏口から出てきた会長は係官が運転する車に乗り込み、大阪地検に移動するためJR東京駅に向かった。事務所周辺には報道陣約20人が詰めかけ、住民らが不安そうに見守った。

 また、日本郵便の新東京支店(江東区)には午前8時半過ぎ、大阪地検の係官9人が家宅捜索に入った。正面玄関前では、通勤の職員らが足を止め、段ボール箱を抱えて屋内に入る係官らを不安そうに見つめた。アルバイトの男性(41)は「今回の事件は業者に責任がある。障害者割引の優遇制度を悪用するのは許されないことだ」と憤っていた。



福岡に住んでるもんでこれはやっぱりかなり大きなニュースですね。
障害者割引の優遇制度を悪用で発注者側が逮捕されるのは初めてとのこと。