8892日本エスコンが最低でも一万円を越えると考える三つの理由 | 杉本晃志郎のへろへろブログ(復活編)

8892日本エスコンが最低でも一万円を越えると考える三つの理由

お疲れ様です、杉本です。
昨日はお騒がせして申し訳ありませんでした。

気を持たせましたが、月曜日にご紹介した
日本エスコンについて、もう少し詳しくご紹介しようと思います。

昨日も申し上げしたが、僕の本線はあくまでも3350フォンツHDです。
ここでエスコンを紹介するのは、フォンツの相場を応援してくれた
皆様への恩返しのつもりであって、それ以上の意図はありません。

杉本が嵌め込もうとしていると思われるなら、
乗っていただかなくてもぜんぜんかまいませんし、
既に持ってらっしゃる方も下の板を無理やり崩すような
売り方をしなければ、いつ売っていただいても結構です。

僕自身まだ欲しいですし、あんまり派手な動きにしたくはないので、
フォンツと同じように下値をじっくり拾って欲しいと思っています。
ただ、現物枠はフォンツでいっぱいでしょうから、信用はつかって
いただいてもかまいません。

「エスコンはフォンツより夢はありませんが、その分業績があります」

夢を追うのも相場なら、好業績株で堅実で稼ぐのもまた相場です。
選択肢はいつだってないよりあるほうがよいのです。

では、詳細。

その1 『業績』

日本エスコンの予想PERは月曜引値6320円で
計算して僅か2.85倍です。
これは特別利益や合併等の特殊要因がある
会社を除いた不動産業を営む法人の中でダントツの低さです。

つまり、この日本国において、
上場不動産で一番割安な不動産会社はこの
日本エスコンということになります。

純資産も11058円でPBRも0.57倍。
赤字企業ならわからないでもないですが、
既にV字回復を果たしているエスコンですから、
明らかに評価不足です。

昨日現在の不動産業の業種平均PERは17.45倍ですから、
エスコンが平均並に買われるだけで38760円。

税金を殆ど払ってないことを考慮し、
実効税率を4割として6掛けで計算したとしても
理論株価は23200円です。

(リーマンショック後、税金を払っていない会社など
いくらでもありますけどね)

昨日のネバーランド桃山エグゼス完売のIRでもわかるように
分譲事業は順調です。
https://www.es-conjapan.co.jp/common/php/data/8UKme3KTICJN0F8nZaAFxrxnDE0H6Pqm.pdf

また、現在のメイン収益である保有不動産からの賃貸収入
(特に巨額の資産をつぎ込んだ福岡の春日プロジェクト)も
着々とテナントは増えていますから、この数字はかなり信頼
できるといえます。

そもそも、一単位が1万円に満たない会社が20億以上の
賃貸収入(純益で13億超)を持っていること自体が驚愕の
材料だと思います。

(2011年決算説明会資料 7P及び13P)
http://www.es-conjapan.co.jp/ir/pdf/kessan/120305_kessan.pdf

(新規テナント獲得IR)
https://www.es-conjapan.co.jp/common/php/data/9pIpxwkXeEJyG1yXW8y1JbpnLXCm3Tm8.pdf


前期業績からの増益率も158%で不動産業第三位。
これは疑義抜けからのV字回復で他を圧倒する
復活銘柄の代表格、フュージャースをもしのぐ数字です。

大手企業の大阪への本社移転や、
子育て世帯の関西移住も、もともと関西地盤の
この会社には追い風となります。

まさに西のフュージャースになるのはこの日本エスコン
であると今から断言しておきましょう。

フュージャーズは黒字転換、疑義抜け、復配を果たし
2009年安値739円から実に100倍以上になりました。

早ければ2年。遅くとも4年以内には日本エスコンも
同じ道をたどることでしょう。

そもそも日本エスコンは2006年には一株295000円を
付けていた超好業績株でした。僕自身良く覚えていますが、
欲しくとも手が届かない高嶺の花でした。

それが、いま僅か6000円と少しで変えます。

僕自身もあのころより落ちぶれましたが、
日本エスコンはそれ以上に落ちぶれたというわけです。
そしていま、僕はこの会社と一緒に立ち直りたいと思っています。

既に疑義はとれ、V時回復も果たしました。
上場来安値3350円の三倍にすら満たない株価10000円な通過点に過ぎないといえるでしょう。

(業種平均PER、増益率は以下のサイトを参考にしています)
http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?action=tp1&sa=report_cmp&bcode=8892


2『他の事業再生ADR銘柄との株価比較』

年初からの三ヶ月弱で122円から735円まで6倍の暴騰を見せた 8844コスモスイニシア。
昨年43円から142円まで短期3倍化し、今週月曜日もストップ高(122円)の8927明豊エンター。

それら大暴騰中のADR銘柄に比べ、エスコンは
年初来安値3350円から6320円とまだ倍にすらなっていません。

疑義抜け直後の昨年高値10600円はおろか、
震災後の三月高値6100円とも、たいして変わらない水準です。

指数こそそれほど変わりませんが、
日銀の金融緩和継続、為替の円安傾向と、市場のセンチメントは
原発問題や円高問題の先行きが見えなかった昨年三月よりも、
今のほうが遥かに良いです。

業績のV時回復が明らかになった今、
毎週のようにマンデベが倒産していた2009年に
相当のリスクをとって5000-5800円で新株を受けた
日本エスコンの現オーナーとさして変わらぬ値段で
この株を買えるのは奇跡といっても過言ではないでしょう。

コスモスも明豊も見た目の来期一株利益は確かに良いです。
しかし、その両銘柄は疑義こそついていないものの
いまだ黒字転換を果たしていません。

そして、安値のMSCBや債務の株式化による新株、
将来の優先株の普通株転換懸念があり、ここからの購入には
かなりリスクがあるといえるでしょう。

その点、エスコンは転換社債は全て償却済みですし、
優先株やMSCBなどもありませんから、分母である株式が
増えることはほぼなく、ADR銘柄を狙う投資家は安心して買えます。

もともと、エスコンのADRは100年に一度の金融危機に直面して、
元本の据え置きと金利の支払いを繰り延べしてもらっただけで、
債務の株式化などは一切していません。

株数が増えたのは、基本的に市場に出てくることのない
現オーナーに対する第三者割当増資15万株、それだけです。

現オーナーは、市場外取引で関連会社に一部の持ち株の
名義を移しただけで、持ち株数は基本的に変わっていません。

すでに本業での黒字転換を果たし、いち早く再生を成功させ
金利の支払いも開始したエスコンに対してこの株価は
まことに評価不足といわざるを得ないでしょう。

コスモスイニシアは営業黒字化は果たしたとはいえ、
いまだ純資産はマイナスです。
100円台のMSCBが毎月行使されて既に希薄化が進んでいます。
そのイニシアが株価6倍。

増資により株数は現時点で既に3倍。
来期の黒字転換もいまだ不透明で、将来の希薄化懸念もある
明豊エンターが底値から3倍(実質9倍)です。

既に黒字転換を果たし、純資産は大幅プラスで株数が
増えることもない日本エスコンが、これらADR銘柄を手がけている
投資家の注目さえ浴びれば両銘柄以上に跳ね上がるのは、
当然のことであると自分は考えます。

この面からも、一万円は単なる通過点のはずです。


3『浮動株の少なさ』

これまで申し上げたとおり、基本的にエスコンの株数は
今後増えることはありません。
株価が5万、10万とあがっていかない限り、新オーナーが
出資分を放出したり、公募をすることもないでしょう。
(こんな株価で増資をしても自分で自分の首を絞めるだけです)

フォンツより少ないとはいえエスコンの発行株は33万株
浮動株は6.7%に過ぎません。株数にして僅か22000株。
金額にして時価にして1億4000万円程度です。

浮動株の少なさがどれだけの破壊力を持つのか・・・
それは今回のフォンツの相場を間近に見続けてた皆さんが
一番良くご存知だと思います。

信用残の多さで売り煽っている人もいますが、
信用残など株価が上がればあっという間に減っていくのは
今回のフォンツの相場でも見たとおりです。

少し察しの良い方なら、どうして僕が今回のエスコンに関しては
「むしろ信用で買ってくれ」といっているのか、良くお分かりだと思います。


『最後に』

2月15日、エスコンのの来期見通しが出たとき、
僕は最低でも心理的な節である一万円手前までは
ストップ連発で寄らないだろうなあと思っていました。

それが思わぬことに僅か5250円で寄り付き、
その後ストップ高までいったものの、結局反落。
翌日もその高値を抜けずに失速しました。

3000円台で先回りしていた人の売りがよほど
多かったのでしょうが、僕はその後
「天与の買い場!」とばかりにニコニコしながら
エスコンの株券を攫っていました。

決算前の3000円台のエスコンを拾うのは
若干リスクがありましたが、
決算後の5000円台のエスコンを拾うのは、
落ちてる金を拾うようなものだからです。


そして僕は、落ちてる金は拾う主義です。


昔ならいざ知らず、今の僕は決して博打はしません。
エスコンは大化け候補だと思い、
チェックを怠らぬよう現物で打診こそしていましたが、
いくら期末偏重の不動産業界とはいえ、第三四半期まで
赤字が残っていたエスコンが
「残りの三ヶ月で黒字転換できるのかな?」と
いささか疑問を持っていました。

ところが、エスコンは第4四半期一気であっという間に
EPS1000円超を稼ぎ、見事黒字転換。
来期の一株利益も2216円とすごい予想を出してきたわけです。

この第4四半期の驚異的な収益力を考えると
来期予想はこれでも控えめな予想であるかもしれません。

そんな株が5000円台前半でいくらでも買える。
オーバーシュート気味の4000円台でも僕は少し買えました。
持ち株の株価が下がっていって嬉しくなったのは、
後にも先にもこのエスコンとフォンツだけです。

しかし、5千円台前半の玉は目ざとい人たちに
全部買われてしまったのでしょう。

EPS2万円で23万5000円まで吹いたウィルや
先ほど述べたコスモスイニシアの連日の暴騰もなどもあり、
特に過熱感もなく、エスコンは6000円台に
居場所を変えてしまいました。


いささか舌打ちをしながらも、連日のフォンツの暴騰で
余裕ができたこともあり、僕は6000円台でも買いを続けました。
5000円から6000円は仕込み値で2割のアップですが、
そう遠くない日に株価が10000円を越えるとするなら
たいした誤差でもないからです。

そもそも5000円台前半の玉はすべて現物でしこんでますし、
フォンツも毎日上がりますから、買っても買ってもぜんぜん
余力が減らないのです。

もし明日6000円台前半で拾えるなら、まだまだ買い増し
しようと思っています。

『夢を金に変えるのが相場』を持論とし
『奇を常にし、後の現もまた奇にする大相場の実現』
のために日夜頑張っている自分としては、
あくまでも本線はフォンツです。

しかし、このエスコンにもフォンツに負けないくらいの
思い入れがあります。何故か?

いい物を持っていながら、長く株価が低迷したこの会社が、
自分の人生にかぶるような気がしてならないからです。

この株はかつて一世を風靡しながら、
リーマンショックという思いもよらぬ不幸に見舞われ
ほんの二ヶ月前までわずか3350円という上場来安値に
沈んでいました。

そして、僕も二十代で残りの人生を遊んで暮らせるほどの
多額の富を手にしながら、全力で勝負していたある株を
筆頭株主に市場で叩き売られ資産の大半を失って
一度は市場から退場しました。

小さなお金から相場に復帰し、
セントラルで相場師として復活を宣言したものの、
9割がた勝利を確信していた相場を、
決算前日の謎の売りにチャートを崩され、
さらに地震の追い討ちを喰らい、
資産の大半を再び失いました。

提灯はいつでも簡単に降りられますが
相場師には常に大勝か大敗しかない。

その後ゴールデンボンバーにほれ込み、
なけなしの金を総動員してフォンツに突っ込んでみましたが、
つい先日まで

「杉本は終わった」
「嵌め込み屋め、ざまあみろ」と

酷くなじられていたのは皆様ご承知のとおりです。

だから僕は、エスコンにも相場になってもらいたいと
心から願っています。フォンツはまだ夢の途中ですが、
エスコンには既に実態がある。

僕が特に買い煽りをせずとも、皆さんがほんの少し
話題にしてくれるだけで勝手に株価は上がっていくでしょう。

フォンツが夢を金に変える『相場の醍醐味』を堪能する銘柄なら
エスコンは堅い株を中期で持って妥当な株価で利食いをする
『相場の王道』を堪能する株です。

僕自身はフォンツが下がればフォンツを買う。
エスコンが下がればエスコンを買うという感じで、
どちらも少しずつ買い増ししていこうと思っています。

エスコンもフォンツも4桁は不当な安値でしょう。
どちらが先に5桁に乗るか本当に楽しみです。

フォンツやエスコンを今売り煽ってる人たちが、
株価が五桁に載ったときどんなコメントをしてくるのか
今から楽しみです。

『奇道』と『王道』
その二つを体現するフォンツとエスコンを
皆さんとともに楽しめることを、僕は心から願っています。