『来期(平成23年度3月期)のセントラル総合開発の利益見通しについての考察』 | 杉本晃志郎のへろへろブログ(復活編)

『来期(平成23年度3月期)のセントラル総合開発の利益見通しについての考察』

材料その一


『来期(平成23年度3月期)のセントラル総合開発の利益見通しについての考察』

 会社四季報によるセントラル総合開発の
 来期利益予想は84円(年間経常12億円)となっておりますが、
 これは今期中間の段階で12億の経常利益をたたき出している
 現状を無視したあまりにも不当な評価であると考えています。

 その考察のために、まずは今期の業績を検討する
 ことにしましょう。

 今期一株利益は会社発表で51円程度ですが、
 これは言うまでもなく減損損失を見込んだ数字です。

 今期はリーマンショック直後に発表した
『リエンジニアリングプラン2010』の仕上げの年度であり、
 会社側は目先の利益を追わず、徹底的に不良資産の
 売却と有利子負債の削減に取り組んでいます。
(20年に500億近くあった有利子負債を既に半減)。

 それでもなお51円の利益をたたき出すというところを
 皆様には評価してもらいたいと思います。
 
 今期の減損に寄る特損は中間時点で5億9000万、
 それを出してもなお6億弱の黒字。
 第三、第四、四半期でも追加処理予定です(最大で15億弱)

 もちろん、この損金は一度処理してしまえば来年はでませんし、
 損切りとはいえ売却すれば会社側に大量のキャッシュが入ります。
 そして、このキャッシュを有利子負債の返済に回すことにより、
 支払利息の減少による経常利益の上乗せが期待できます。
  
 不動産業界は基本的には期末にかけて利益が上がる構造ですから、
 自分は残りの15億は今期中に処理可能だと見ています。
 そしてもし減損処理が完了すれば、仮に来期が今期以下の
 業績だとしても一株益は200円を優に超える計算になります。
 
 控えめに見積もって経常20億だとしても、
 税負担が殆ど無いため一株利益は250円。
 30億だとしたら450円です。

(今期が中間時点で経常12億。リーマン以前の年間の
 経常利益は17年22億、18年29億、19年30億ですから、
 これは決して荒唐無稽な数字ではありません)
 
 いたんだ財務を修復するために、利益のほとんどを
 内部留保に回すとしても、過去には25円配当していた
 会社ですから10円程度の復配は視野に入ると思います。

 話をまとめましょう。
 来期一株益が250~450円。一株純資産が500~700円。
 10円復配なら、税負担が無いことを考慮に入れても、
 現状の株価は驚異的な安さです。

 故に、この四季報見通しの上方修正期待だけでも
 セントラル総合開発は今後買われてゆくと思います。
 いかがでしょうか?


*あくまでも、公式IRから推測した僕個人の考察です。
 僕は財務のプロではないため間違っているところもあると
 思います。当然のことですが売買は自己責任でお願いします。