今の家に引っ越してX年たつ。
近所のお金持ちそうな家の門に、名前のわからない草が生えていた。

たぶん、相当長いこと、その草はその家の軒先にあった。
年に数回、小さな小さなピンク色の花をたくさんつけていた。

見るからに雑草だけど、かわいらしいから除草されないのかな、とか思っていた。
かわいらしいから自分のベランダにも欲しいとずっと思っていたけど方法がわからないままX年が経った。



ところが、この秋に、なんと無残にも刈り取られ放置されていた。

なんかショックだった・・・
・・・いや、捨て置いているのだから失敬にあたらないだろうと思い持って帰った。
雑草だからあわよくば根を生やすハズと祈りつつペットボトルで作った花瓶に入れた。



しばらくして、草の様子を見ると根が生えていた。しかも種までできていた。
すごく嬉しかった。
あれから1か月ほど経ったけど時々ピンクの花を咲かせている。


片思い、願い事、将来の夢、
きっとこうやって叶うんだろうなと思う。

あたしはこの花が咲くのが楽しみだった。
前を通るたびにその草を見ていた。

この草に意志があるかどうかはともかく、
縁とはそういうものなんだろうなと思う。

心から好きであること、
欲ではなく純粋に「欲しい」と思う気持ちが途切れとぎれでも続くこと、
そういうエネルギーが成就に至るんだと。

一方、

雑草は雑草で実に強かだと思う。
どんな状況でも慌てず騒がず転機を待つ。
好条件になったらいっしょうけんめい頑張る。
それが幸せになる方法なのかも。

ちなみに、この草を手に入れたはいいけど増えすぎても困るのかなぁ、
とか余計なことを考えたけど、
ほんと余計なことかも。
手に入れたら責任持とう、と思えないのなら手に入れたいと考えてはいけない。