古墳というと「陵墓を調べさせろ」とか埋蔵品の展示とかがメインになるのですが、
この本は古墳を作った人たちがどんな生活をしていたのかということに注目しているのです
浅間の別荘に行く途中関越道の群馬町(今は高崎市の一部)のサインに教科書に載っている
馬型埴輪の絵や、渋川からの国道沿いに「東洋のポンペイ」というサインがあることが
気にはなっていましたが、この本によりすべて納得しました
言い訳をすれば、扱われている三ツ寺I遺跡の発見の時はまだアメリカにいたので
存在を知らなかったのです。吉野ヶ里や纏向ほど騒がれたのかどうかは分からないのですが...
住居跡というと三内丸山のような縄文時代、吉野ヶ里のような弥生時代、
大和朝廷による都ができた飛鳥時代はのものは有名ですが、
なぜか古墳時代はあまりに古墳が目立つので、作った人たちのことなどは
エジプトのピラミッドと同様、大変な人員を要した(だから強制労働だ)と
いうことが定説であり、その時代の人たちの生活、宗教観などは扱われてこなかったのです
しかし、350年にわたって近畿地方だけでなく、九州、吉備、出雲、関東で前方後円墳が
造り続けられてきたというのは「強権による強制労働」では説明つかないのではと思えます
ピラミッドについても吉村作治先生は「農閑期の雇用対策」を提唱していますね
榛名山東部の古墳、住居後はやはりポンペイなのでした。2度の噴火で火山灰、軽石で
すっかりと覆われて、古墳は葺石や、並べられた埴輪などの祭祀用具が置かれたままで
発見されたのだそうです
住居跡で注目すべきは水の祭祀跡です。これは飛鳥の亀石などの水の遺跡との共通点もあるの
ではないでしょうか
造られたときのように復元された八幡塚古墳、暖かくなったら見に行かなければ...
それから馬の話
この地域で多分渡来人による馬の生産が行われていた証拠として、蹄のあとが
見つかっているのだそうです
古代史、考古学に興味のある方にはお勧めです