「ホーリーローマ」ラテン語に訳してみました!~Imperium Romanum Sacrum | アリアのアメリカン生活

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大好きな神聖ローマとちびたりあの替え歌をラテン語に訳してみました!当時神聖ローマの公用語なので。一応中世・ルネサンスラテン語じゃなくローマ帝国の古典ラテン語ですが…フランス語・スペイン語・イタリア語などを勉強している人は意味を大体わかると思います。音節をあわせるように訳しています。家に誰もいないときにこっそり歌っています。秘密です。まだ学生レベルなので、注意!

音節 をあわせるために原文とは少し異なりますのでこっちの日本語訳をしたに張っておきます。あと日本語にはない、ラテン語での切ない 単語の両義があります。そこが一番面白いと思いますのでぜひ。

Imperium Romanum Sacrum
Somnium inconsummabileaffectat per totam vitam,
Tuam profugam semper captat,semper captat. 

Quoniam baceolissimus sum,estne amissus risus tuus?
Iam calamitas, iam calamitas
Sed cur hodie quoque tameniterum laete rides?

“O ave, o ave,
Exoro, hunc tuere”
Sic illa orat, illa orat
Dum manibus parvis Romam veramobsecrat.

“Ibisne iam?”
“Vero, ibo.”
Risus post me vanescerevidebatur
Consistam et convertar, nunc.

Umbra abiens Imperii Sacri
Non sentio
Odor telluris
Strepitum corruentisdissimulo, dissimulo

“Nihil est,” sussuravi.
Amittunturne memoriae?
Quemadmodum vixeram?
Ita, obliviscar omnium--
Robus decidens

“O ave, o ave,
Exoro, hunc prohibe”
Sic illa orat, illa orat,
Dum logos sine significationesnet.

“Ibisne iam?”
“Cito, mox”
“Te quae paulo adulta facta esvidere poteram.”

“O ave,o ave,
Exoro, hunc tuere”
Sic illa orat, illa orat,
Dum manus meas complectitur.

“Ibisne iam?”
“Vero, ibo.
Certe aliquando iterumreconciliabimur.”
Oculos claudo, nunc.

神聖ローマ帝国は一生涯 
果たすことのできない夢を目指して
逃げる君をいつも追いかけて、いつも追いかけて

こんなにも馬鹿だから、君の笑顔は失われたのか?
もう失敗、もう失敗
それでもなぜ今日も君はまた嬉しく笑うの?

「ねえじいちゃん、ねえじいちゃん
お願い、この子をどうか見守って」
と、あのこが言う、あのこが言う。
小っぽけな手で「真のローマ」に祈りながら。

「もういくの?」
「ああ、いくさ」
後ろで笑顔が消えたようで、足を止めて振り返るんだ、今。

神聖なる帝国の消える影
感じない 土のにおい
崩れる雑音を 無視して、無視して

「問題ない」 と呟いた
記憶が失われている?
どうやって生きてたっけ
なら、すべてを忘れるようにしよう
落ちる城塞

「ねえじいちゃん、ねえじいちゃん
この子をどうか引き止めて」
とあのこが言う、あのこが言う
無意味な言葉をつむぎながら

「もう行くの?」
「もう少し。
幾分先に大きくなった君が見えたよ、今」

「ねえじいちゃん、ねえじいちゃん
この子をどうか見守って」
とあのこが言う、あのこが言う、
俺の両手を握りながら

「もう行くの?」
「ああ、行くさ。
きっといつかまた巡りあえるのだろう。」
瞳閉じるんだ、今

両義がある単語:
"telluris" は「土」で、「世界」の意味も
"dissimulo" は「無視する」で、「隠す」という意味も。イタリアから、自分が弱くなっていくの必死に隠している…と勝手に意味つけています。
"nihil est" は「問題ない」の同時に、「何も無い」の意味も
"robus" 原文の「絶壁」に歌にあわせるような言葉が無かったので、もっと歴史寄りの方に勝手に変えました。"robus"は「城塞」で、「強さ」や「生命力」の意味も。
"reconciliabimur" 「巡り会える」に訳していますが、実は「巡り合わされる」のほうが近いです。「歴史によってまた巡り合わされる」とまた、勝手に意味つけています。