コルシカへ嫁に行く女 -7ページ目

コルシカへ嫁に行く女

地中海の小島で奮闘しています

年末から長らく日本にいて、

帰ってきてすぐにパリ。


そしてパリから先週戻り、

鬼のようにたまった仕事をやっつけてやっと一息。


コルシカはすっかり春になってました。


これだけ留守にすると、ついついここが自分の住む町だということを忘れてしまう。帰ってきてからもオフィスに閉じこもり仕事のことしか考えてなかったので、コルシカ民としてはちっとも地に足が着いておらず、季節の変化も他人事のように感じる日々。


そんな朝、JJの友達とばったり会う。

見慣れない車に乗っていたので、あれ、車変えたの?とJJ。


友 「いやー、昨日イノシシ轢いちゃってさ、車が壊れたからこれ代車なんだよ」


JJ 「そりゃ災難だったね。で?そのイノシシはどうしたの?持って帰って食べた?」


友 「それがさ、こないだ友達が轢いたイノシシを持って帰ろうと車にのせたらさ、生き返って車の中で大暴れして大変だったらしいんだよ。だから持って帰らなかったよ、はっはっは!!!」



はっはっは!!!



はっ???




神様、私はいったいこんな島でなにをしているのでしょうか???




もう、誕生日がそんなにおめでたくない歳ですが、

さらにパリ出張中で誕生日気分もじっくりと味わえない感じですが、

めでたく三十ウン歳になりました。


って、誕生日も公開してるしいまさら隠すこともありませんが!!



そういえば、会社を始めてからほとんど毎年この時期はパリ出張で、誕生日はサロン中で、滞在先のアパートに帰ってバタンキューという感じがほとんど。ヨーロッパ人のクセになぜかマメじゃない夫からプレゼントをもらったのは、多分コルシカに引っ越してきてから1回。。。

とはいえ、JJが高い宝石なんか買ってきてくれたら「こんな高いもの!」とお店に返品に行ってしまいそうなくらい色気のない妻なので、夫婦喧嘩をしないためにもこのくらいでいいのでしょう。

パリに入り、試飲会と商談会をこなし、その後は体力勝負の農業市、という感じで誕生日が過ぎていく予定が、

今年はなんとJJからプレゼントが!

当日の今日は難しかったので、おととい連れて行ってもらいました。なんと、サーカスに!!


ALEXIS GRUSSというとてもクラシックなサーカス。

パリは16区の端っこの素敵な公園で。


馬使いの上手なサーカス団で、最前席で見てた私達はこの馬たちに蹴られたら死んじゃうよね?というくらいスリル満点で結構楽しめました。


ポップコーンをほおばりながらゾウの曲芸を楽しんでいたら、

なんだからJJの様子がおかしい。

見れば目が真っ赤。息も苦しそう。


え?

まさか、

アレルギー??


そういえば、長年の生物学研究の賜物でJJはねずみや猫のアレルギーがある。

がまさか、

馬やゾウでアレルギーが出るとは!


トイレで顔と目を洗いちょっと落ち着いたところで、後半は動物なしのサーカスだったのでなんとか無事やり過ごしましたが、白目の部分が腫れていて心配だったので、帰りに薬局へ。

アレルギーで目が腫れたので何か薬はありませんかと聞いたら、薬局のおじさんに「なんのアレルギー?何に触ったの?」と聞かれる。当然だ、薬剤師にはアレルギー源を聞く権利がある。


えーっと、


ちょっと馬とゾウでアレルギーになったみたいで。。。


と説明すると、


「え??」と薬局の人が全員固まる。


そりゃそうだ、パリで、馬とゾウをペットにしている人も、馬とゾウのアレルギーで薬局に来る人もいないだろう。いや、実はサーカスを最前列で見ていて、とちゃんと補足したが、てかちゃんと補足しなければただの頭のおかしいカップルだ。


処方してもらった目薬のお陰ですぐに腫れは引いたけど、

いや、まさかねぇ、せっかく張り切って選んでくれた誕生日プレゼントがこんなオチだとは。


と、

余計なサプライズはありましたが、まぁ、それもひとつの想い出?ということで。。。

とにもかくにも、うれしい誕生日プレゼントでした。


ありがとうJJ。



フランスでは私が来て以来だからかれこれ最近5年くらい(もしかしたらその前から)日本モノブーム。


このカーペットってZENだよね??

とか

うちのインテリア、ジャポニゾンなの

とかいう台詞をよく聞きます。


ふーん、と思うこともありますが、まぁ、日本文化が世界で市民権を得るのは喜ばしいこと。という私自身日本の製品を輸入してるしね。

最近ではカフェでテ・ヴェール(緑茶)は絶対においてあるし、ごついオジさんがエスプレッソを卒業してテ・ヴェールを啜っているのもよく見かける。そんな彼らは健康にも気遣う、これまではオカマの趣味とされていた(失礼)ヨガなどもたしなむ、あらちょっとインテリジェントな方かしら?と思われ、文化的なレベルの高さを誇示することが出来る、らしい。

こないだも日曜の朝のコーヒーをJJと飲んでいたら、二杯目は緑茶(エスプレッソはまだ完全に卒業できない)という男性がいた。

あら、こんな田舎にもそんな波がやってきてちょっと好印象じゃない、と思っていたが、急にがっかり。


その、緑色のガムを噛みながら緑茶を飲むとはいかなることか!


いや、そんなのは個人の自由で私が文句言うところではないのでぐっとこらえたが、日本人としてはガムを噛みながらZENとか言われたらたまったもんじゃないと思ってしまうのだ。フランス在住の日本人の方ならわかってくださるでしょうか。ガムを噛みながらエスプレッソを飲んでいてもなんとも思わないんだけどね。


さらにいえば、ZENとBUSIDOをちびっ子たちに熱心に教えてくれるうちの空手の先生の一人、彼は稽古中にガムを噛んでいる。上手に上歯茎の裏に隠しているので多分私しか気づいていないと思うが。。。

とても素晴らしい先生でね、ちびっこから私まで、てんで年齢もサイズもバラバラのクラスを教えるのは至難の業だと思うし、楽しく学ばせてもらってますから文句は言いませんが、

ガム噛みながらZENとか言われると萎えちゃうのは私だけ?


とはいえ、

じゃぁZENってなんなのさ?


と言われると言葉ではうまく説明できない情けない日本人なので、新渡戸稲造の武士道とかを読んでみたりする今日この頃。。。


新渡戸さん、今日本語で読んでも理解できないくらい難しい本をあの時代に英語で書かれたとは、いやはや、すごい方です。わからなくて何度も読み返しているので、なかなかページが進みませんよ。


こんな私にZENは語れません。。。(涙)



フレンチという名のつくものは意外とたくさんあるが、不思議とフランスでは見たこともないものもある。

あ、いや、私が住んでいるのがコルシカだから?コルシカってすでにフランスじゃないよね?(汗)という噂もありますが、どっこい、本土でもみたことないのが、


フレンチトースト!!


クロックムッシューとかクロックマダム(クロックムッシューの目玉焼き入り、なぜにマダム?)はどこでもあるけど、フレンチトーストをカフェとかで見たことはない。逆に、日本のパン屋さんなら必ずあるのにね。もしかしたらお店で売るものではなく家庭料理なのかもしれないが、コルシカ家庭しか知らない私には知るすべもなく。。


そういえばフレンチフライも、フランスでは単にフリットというし、フランスでフレンチフライは主食ではないので、発祥はどちらかと言えばベルギービールを飲みながら食べるベルジャンフライなのではと思う。


さらにいえば!!!


フレンチキス。


間違いなくフランス流ではない!(断言)


友人同士でもビズビズぶちゅぶちゅとうざいくらいほっぺにチューをするお国柄、カップル同士がするキスがライトなわけがないわけで。



と、どうでもいいことを考えながら、パリ出張の準備をしている土曜の午後。。。


パリ、寒いだろうな~


ってどっちが帰国なんだか。

フランスに帰ってまいりました!!


パリ到着が朝4時20分というフライトで、シャルルドゴールで時間をつぶしてオルリーへ。

ストの中、無事にコルシカ便は離陸、の予定が。。。

チェックインしてセキュリティチェックも通ってゲートの前まで来て、搭乗寸前に


キャンセル!!(涙)


これだからフランスって、フランスって。。。とぶつぶつ言いながらセキュリティチェックを逆走してカウンターへ。次の便に振り替えてはもらったものの、飛ぶかどうかは私たちもわからないのよねぇ、とカウンターのお姉さんに言われる。


そうよね、わかんないのよねぇ。。。って!!


じゃぁ私はどうすればいいのですか?(怒)と聞くと、


「カフェで朝ごはんでも食べてきたら?」


ですと!!!


そ、そうか。ここはフランスだ。忘れていた。私はフランスという国の流儀を忘れていた。ここで彼らに噛み付いても「だってわたしたちのせいじゃないものねぇ」と流されるのがオチなので、ここは優雅にカフェオレとクロワッサンでも楽しむのが正解。

ブックオフで仕入れてきた壬生義士伝があって本当によかった。しばらく江戸時代にタイムスリップして時間をやり過ごす。


次のフライトはエールフランスではなくコルシカエアだったので無事飛び、

パリ到着から14時間後に無事帰宅。


ってか、14時間!!!

日本に帰れたよ!!!


幸い早朝便だったので、パリで一泊させられることもなく帰れたし、

お陰でほとんど寝ずに帰宅したので時差ぼけもなく夜はぐっすり寝れました。


幸い? お陰で?


え?


もしかして、結果オーライとか?私ってスーパーポジティブ?


まぁ、このくらい(無理やり)ポジティブシンキングじゃないとやってけない国なんですよ。



ということで、今年もホームシックに負けず頑張りたいと思います。













あーぁ、帰って来ちゃった。。。