亜空間殺法の続き | 宮本祐子のID麻雀

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前回の亜空間殺法の続きを書かせて頂きます。

隣に座っていたお兄さんは後に最速最強の多井隆晴プロだった。

(この方は安藤プロを超えるプロになるかもしれないなあ)
私『サインください』
多井プロ『え!僕のですか?』
私『はい!』

慣れない手つきで丁寧に書かれた言葉は…

『精神力で勝負!多井隆晴』

私『私も今日は鞄持ちなんです。』

多井プロ『鞄持ち仲間ですね』

私はこの日、当時私が働いていた麻雀店のマスターの鞄持ちで付いて行きました。
マスターは麻雀に厳しい人で息子が四人いますが、息子に対する厳しさと同じように私に対しても本当の娘のように厳しく叱ってくれました。スリッパで叩かれ泣きながら麻雀を打った日もありました。それでも辞めずに食らいついていきました。
その気力が今の私には足りません…。
またあの時の気持ちに戻りたい。
あの頃のお客さんとも最近話しましたがマスターのおかげで今の自分があると。
この場を借りてマスターに感謝の気持ちをのべたいと思います。
厳しくするのにはとてもエネルギーを使ったと思います。
もうおじいちゃんなのに。本当にありがとうございました。

大会に行く前にマスターが俺の師匠、兄ちゃんもいるからっていうのは聞いていた。マスターが兄ちゃんと呼ぶ方はマスターより更に厳しい方らしい。

会場に着くと兄ちゃん登場。

マスター『兄ちゃん!』

兄ちゃん『遅いわ!最低でも1時間前に来なあかんやろ!何しとんねん!』

マスター『すんません。この子、うちの娘です』

私『は、はじめまして!』
(わーマスター、兄ちゃん兄ちゃんってこの人渡邊和弘氏だ!)

写真やテレビで見たことある、ツモ牌相理論の人だ。
マスターの師匠とは渡邊和弘氏だったのか。

そして大会の後、懇親会。見渡した感じ、私だけ場違い。
そして渡邊和弘氏が一人ずつメモ書きをしながら動く動く。
そして私のとこにも。

渡邊氏『このあとサンマ打てまっか?』

私『是非とも参加します!』
(これよこれ!私が望んでいるものは。麻雀を一番に考えて生きる人。)

渡邊氏とツモ牌相について少しお話もさせて頂きました。

そして会場を移動。
マスターの運転で助手席には渡邊氏。私の隣には西野さん、大御所プロがずらり乗ったワゴン車は猛スピードで中華料理店から麻雀店へ。
その時ね車内での会話が…
渡邊氏『何止まっとんねん!信号が黄色いうたら急げっいうことや!』

マスター『黄色は止まれですよ』

渡邊氏『せやからアンタあかんねん、麻雀でも一緒や、こういうんが隙になるんやで。ちょっとづつの積み重ねや。こんなんでものすごい損するんやから。こらー!黄色や!早うスピードあげろや!』

マスター『もう危ないから黙ってて!』

このやり取りを見て渡邊氏はキレ味の鋭い麻雀を打つ人なんだろうなと思った。
そして麻雀店到着。
12人位移動したかなあ。
着いて30秒後には渡邊氏は卓について場所決めしていた(笑)
渡邊氏と多井プロが同卓。私は渡邊氏の麻雀を見たくてたまらなかった。壁側なので正面から見ていたが、ものすごい眼で、ものすごいオーラで打っていた。
そして多井プロもものすごい集中して打っていた。 こんなにも麻雀に集中して打ってる集団がいるなんて!プロってすごいなあ

見渡すとサンマが三卓、どこの卓にも大御所が。
マスターも大御所卓に入る。
私、場違い。

お姉さん、あなたこっちよ。
個室に案内される。
えへへ、もう逃げられないよー。

(えーなんで私だけ個室の卓なの!?)