私が今まで出会った人の中で素敵だなと思った人の1人目は、すごく人たらしな人でした。

彼はイケメンで明るくて人懐っこい人でした。

いろんな女の子とデートしていることも周りにオープンにしていて、それでも若い女の子からとてもモテていました。

地元の友達も多く、
彼は経営者なので仕事仲間もたくさんいるようでした。

どうして彼が周りの人を惹きつけるのか。

彼は特に多趣味なわけでも、
マッチョなわけでも、
学歴が良いわけでも、
家柄が良いわけでもありませんでした。

彼は彼自身にものすごく自信を持っていました。

やりたいことが明確で、
それを行動に移すパワーも溢れていました。

自分がラーメン食べたいと思ったら、

たとえ夜中の1時であっても
深夜も営業しているラーメン屋さんを探しに行くし、

めちゃくちゃ眠たくても
読みたい漫画があれば頑張って読むような人でした。

彼はお金持ちになることが幼い頃からの夢だったそうです。

高校を卒業して東京に出てきて
就職した年にリーマンショックの影響でリストラされて
親に帰っておいでと言われても帰らなかったそうです。

田舎に帰っても仕事が少ないし、
仕事が山ほどある東京にいた方がお金持ちになる夢を叶えられると思ったからだそうです。

この強さも彼の魅力の1つだと思います。

彼は元々人見知りだったそうです。
でもモテる男になるために、
渋谷のスクランブル交差点で
100人の女の子に声をかけたそうです。

そこで人見知りを克服したと言っていました。

また彼には大きな夢がありました。

それはSEをサッカー選手並みにかっこいい職業にすることでした。

SEはもっと評価されるべき職業なのに、
SEになりたがる人は少ない。

SEもサッカー選手みたいに
優秀な人はどんどん移籍出来る仕組みを作っていきたい、と言っていました。

本当に実行するかどうかは別として、
彼は彼の夢をしっかりと明言していました。

リストラされて、
これからの時代どの業界が伸びるか考えて、
SEになろうと決めて、
再就職して、
昼は仕事して夜は自分のお金でプログラミングの学校に通い始めたそうです。

彼は学歴にコンプレックスがあると言っていましたが、
彼は私の周りにいる阪大卒や京大卒の人達の
何十倍も魅力のある人間だと私は思います。

北京ダックが食べたいから中華街に行こう、
ニューオータニの朝食が食べたいから泊まりに行こう、
たくさんの女の子からモテたいから女の子が喜びそうなお店に女の子を連れて行こう、
とか、そういう彼の行動力というか、
人間っぽさが周りの人間を惹きつけるのだと思います。

彼と会う約束をしていた日に私が定時で仕事が終わって、

彼が
「職場まで迎えに行くからドイツ村行こう」
と言って平日から千葉までイルミネーションを見に行きました。

定時で上がったら、やろうと思ったらなんでも出来るってことを彼は私に教えてくれました。

今でも彼のことは時々思い出します。

東京に来てから出会った人の中で
私が一番面白い人だと思うのが彼です。

もう彼とは1年くらい会っていませんが、
今でも時々思い出します。

他の人と居ても、彼と行った場所に行くと

「あ、そういえばあの人と来たな」

とふと思い出します。

私も彼のちょっとわがままなところと行動力を真似して、
誰かにふと思い出してもらえる
魅力的な人間に成長していきます。