カラカス市内でバスに乗っていると、
物売りが車内に入ってくることがたびたびありました。
停車駅や、信号待ちの時に、さっと入ってきて、
売り物をアピールしたあと、さっと出て行く感じなんですが、
町のいたるところで似たような売り方をしている人がいます。
その人たちが売っているのは、
歯ブラシだけとか、瞬間接着剤だけとか、洗濯バサミだけとか、
だいたいひとり1種類の雑貨なのです。
しかも売り子はいい年のおっさんばかりでした。
ピンポイントで微妙にいらないものを
1日あの売り方をしているのかと思うと、
収入はどれくらいなのだろうと心配になりますし、
おそらく元締めがいて、売るもののローテーションとかあって、
売り上げはピンハネされてそうだとか、
いろいろ考えてしまいました。
カラカスは南米でも治安が悪いとされる町ですが、
こういう商売をするしかない人がたくさんいる町というのは、
やっぱり治安が悪くて当然だよなぁと思ったりしました。
いい大人の歯ブラシ売りがいて、
空港にストリートチルドレンがいて、
その反面、豪華なショッピングモールがあって…
世界的に見ると「貧富の差」があるのは当たり前のことなのですが、
やっぱり実際に見ると、自分の価値観を大きく揺さぶられます。