スケオタ新年あけましておめでとうございます!

スケオタとも呼べないひよっこの私ですが、今回はちょっとお固く新ルールについて、
自分の理解を深めるためにも書いてみました。
「ジャンプ」にフォーカスしています。


4Tを例にとって旧採点法、新採点法の比較をします。

旧採点法
最高のジャンプ……基礎点10.3+GOE3=13.3
なかなか素晴らしいジャンプ……基礎点10.3+GOE2=12.3
そこそこいいジャンプ……基礎点10.3+GOE1=11.3
ふつうのジャンプ……基礎点10.3+GOE0=10.3
着氷が少し乱れたジャンプ……基礎点10.3-GOE1=9
着氷が大きく乱れたジャンプ……基礎点10.3-GOE2=8.3
転倒したジャンプ……基礎点10.3-GOE3=7.3(転倒によるディダクションを含めて実質6.3)
      

        

新採点法
最高のジャンプ……基礎点10.3+GOE3=13.3
なかなか素晴らしいジャンプ……基礎点10.3+GOE2=12.3
そこそこいいジャンプ……基礎点10.3+GOE1=11.3
ふつうのジャンプ……基礎点10.3+GOE0=10.3
着氷が少し乱れたジャンプ……基礎点10.3-GOE1(-1.2)=9.1 旧比+0.1
着氷が大きく乱れたジャンプ……基礎点10.3-GOE2(-2.4)=7.9 旧比▲0.4
転倒したジャンプ……基礎点10.3-GOE3(-4)=6.3(転倒によるディダクションを含めて実質5.3 旧比▲1)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

旧採点法
【回転不足だった場合】まずGOEプラスの評価はもらえない
URで見た目きれいなジャンプ……基礎点7.2-GOE1=6.2
URで見た目ふつうのジャンプ……基礎点7.2-GOE2=5.2
URで着氷が乱れたか転倒したジャンプ……基礎点7.2-GOE3=4.2(転倒によるディダクションを含めて実質4.2)
DGで見た目きれいなジャンプ……基礎点4.1-GOE1.4=2.7
DGで見た目ふつうのジャンプ……基礎点4.1-GOE2.1=2
DGで着氷が乱れたか転倒したジャンプ……基礎点4.1-GOE2.1=2(転倒によるディダクションを含めて実質1)
      

        

新採点法
【回転不足だった場合】まずGOEプラスの評価はもらえない
URで見た目きれいなジャンプ……基礎点8.0-GOE1(-1.2)=6.8 旧比+0.6
URで見た目ふつうのジャンプ……基礎点8.0-GOE2(-2.4)=5.6 旧比+0.4
URで着氷が乱れたか転倒したジャンプ……基礎点8.0-GOE3(-4)=4.0(転倒によるディダクションを含めて実質3.0 旧比▲1.2)
DGで見た目きれいなジャンプ……基礎点4.3-GOE1.4=2.7 旧比+0.2
DGで見た目ふつうのジャンプ……基礎点4.3-GOE2.1=2.2 旧比+0.2
DGで着氷が乱れたか転倒したジャンプ……基礎点4.3-GOE2.1=2.2(転倒によるディダクションを含めて実質1.2 旧比▲1.2)



回転不足GOE-1>回転不足GOE-2>回り切った転倒 の順に優位になります。

結論
転倒の場合、旧ルールの転倒に比べ▲1か▲1.2のマイナス
4T回りきって転倒 は 4TUR GOE-1より▲1.5(前季は+0.1)

転倒は要注意です!!


2014中国杯 羽生選手のFSの点数はTES75.58 PCS84.02 減点-5 計154.6でした。
これを冒頭の4S、4Tの転倒のみ新ルールに置き換えるとTES73.67(旧比▲1.91)で計152.6となります。



※赤字が新ルール適用後 ※GOE最高と最低はカウントされません

これを書きながら思ったのですが、4Loの基礎点は12.0もあるんですよね!
アイスショーのジャンプ大会と一緒にしちゃいけませんが、とりあえず4Lo降りれる可能性があるのならば、
転倒または回転不足になってしまっても、挑戦するのもひとつの作戦だと思いました。
でも助走を長くとるとPCSのつなぎが減点されそうですし・・・
やっぱりプログラム全体のバランスをうまく考えなきゃいけませんね。
ん~!フィギュアスケートって本当に難しくて奥深いスポーツだ^ ^;

数字苦手な私があれこれ書いていますが、もし間違いがあったらご容赦ください。

では今季もどうぞよろしくお願いいたします。