去年の7月24日。
朝の9時半くらいに伊織が吐血したという報告を受けました。
その日は丁度、休診日でしたし、入院していたのも私と網一人の方だけでしたので、産婦人科の先生が伊織の様子を丁寧に診てくれました。
先生は、救急車で大きな病院に移った方がよい、とおっしゃっていましたので、伊織は救急車で区内にある日赤の病院へ運ばれました。
検査の結果、どうやら心臓に疾患があるということが分かり、日赤の医療センターへ運ばれました。
センターへは救急車で行きましたが、その時に主人が同伴してくれました。
そんな状況でも、私の心は絶望に満ちていたという訳ではありませんでした。
焦りのようなそんな気持ちはありましたが、主人が伊織の全てを引き受けてくれたことに安堵感のようなものを持っていました。
子育てについて、それだけ主人を信頼していなかったのでしょう。
伊織のことは主人に任せて、今、私にできることをしようと思っていました。
第一は身体を休めること。
そして、出生届などの書類を仕上げること。
あとは、こういう事態になってしまったので、その記録をつけること。
とにかく、冷静に事実を見つめようと思っていました。
夕方になって、主人が私の入院している産婦人科に来ました。
伊織の状況を説明してくれました。
それを聞いても動揺しないよう、気をつけていました。
とにかく、事実だけをしっかりと見ていようと思っていました。
ここで感情が入ってしまったら、全てうまく行かなくなるような気がしたのです。
だから…。
こういうことが母親になるということなんだなぁと感じた瞬間でした。