忘れてもいいよ ~アルツハイマーの夫との日々~ -9ページ目

忘れてもいいよ ~アルツハイマーの夫との日々~

2004年12月に53歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫と ネコ3匹とのささやかな生活の記録です。

久々に一泊でトッピーと茨城の海方面へ泊まりがけでドライブに行きました。


前日にはいつも行くスタンドで車の無料点検をしてもらい、前回も要注意と言われて保留していた 「なんとかオイル」を交換してもらい、かなり減っていると言われていた「なんとかオイル」も補充してもらいました。


おやつと飲み物も買って、トッピーの好きそうなCDもレンタルしました。


私とトッピーは音楽の好みが全く違って、私はどちらかというと息子とのほうが趣味が合い、懐メロの類はほとんど聴かないのですが、トッピーと出掛けるときは20~30年ほどタイムスリップします(笑)


音楽療法とまではいきませんが、昔よく聞いていた曲だと一緒に歌いながら楽しんでいます。その曲をキッカケに昔のことを話したり、記憶を掘り起こす力は本当に大きいと実感します。


車の中のトッピーはおしゃべりです。子供の頃のことや、学生時代のことはもちろん、家ではあまり話さない働いていたときのことを話すのも、いつも車の中です。


営業をしていたので、車の移動が多く似た景色のところや、前に来たところも通ったりするので、思い出すのでしょうね。

そして、最後は


「あのまま、働いていたら、今頃死んでいたかもなぁ」


という結論にだいたい辿り着きます。


私も、だいたいそう思います。



だったら、こうして生きている幸せに感謝して暮らしたいものだと改めて思います。




私たちの行き先は最近は海方面が多いのですが、私が好きな所がもうひとつあります。



それは・・・高い所です



山もいいですし、ロープーウェーも大好き!

遊園地に行けば観覧車とジェットコースターは子供を待たせてでも乗っていた母親でして(^_^;)



今回は、大洗でマリンタワーに上りました。

港には、さんふらわ~号が2隻停泊していました。



「船旅もいいなぁ~」


「そうだね、したことないものね」


「世界一周は無理でも、北海道くらいなら行けるかな?」


「いいね~、船旅用の貯金箱をつくりますか!」



そのあと、海沿いの道をドライブして、あちらこちらのスーパーに寄りながらの帰り道、こうして二人でまったり過ごせる時間こそ貯めておきたいと切に思いました。


ストレス開放とエネルギー充填ができたので、今日からまた元気に働けます馬馬馬





昨日は、久々に上ランク(?)の肉体労働を0時過ぎまでやりました。

人手不足で、時間に追われてやっている間は、まだまだ出来るわぁ~と楽しかったのですが、


帰りに車のハンドルを握った時点で、腕に違和感が・・・

今朝起きようとしたら、今度は腰に痛みが・・・


先日、精神年齢を計るサイトにお邪魔して、やってみたら

「あなたの精神年齢は29歳です」

と、鑑定されました。


私としては大変満足のいく結果だったので一度でやめて プリントアウトして家族に見せびらかしました(笑)


しかし・・・

やはり 肉体年齢はそうはいかないようです。


でも・・・

実家が昔、小さな問屋をしていて 子供の頃からトラックが着くと荷下ろしの手伝いをしていて 両親から

荷物は力で持つのではない

上に積む時には反動を利用する

自分の体重までは持てるようになれる

など、一般家庭では教えないことを教えて貰っていましたヒミツ



このときの経験が体力的にきつくても、どこかで楽しく働けてしまう土台になっているのかもしれません。



とはいえ、疲れる時は疲れます!!



トッピーは毎日順調に過ごしていますが、散歩のときに 用水路で鯉が跳ねるのを楽しみにしていたのに跳ねなくなったとか、桜の花も終わったなぁ~とプチに沈んで(?)いました。


で、、、週末は千葉に用事があるので、帰りに足を伸ばして海を見に行こうと誘ったら、即OKでした。


相当楽しみらしく、

「いつ行くんだっけ?」

「どこに行くんだっけ?」

と、何度も聞いてくれます。

おかげでもうすでに、かなり旅行気分です船


もし、トッピーがまだ働いていたら、二人で出掛けることもままならなかっただろうと思うと、今、とても贅沢な時間を過ごしているのだと実感しています。


精神年齢も肉体年齢も若くありたいですねぇ~女の子走る人





「明日の記憶」のDVDが発売されているようですね。

私は、昨年映画館で一度観ました。

その前に、原作の本も読みました。



映画を観た感想を娘に聞かれたとき


「樋口加奈子さんが、私にそっくりだったわぁ~」


と言ったら


「はいはい・・・」


と一蹴され・・・

外見ではありません。(言うまでもありませんが。。。笑)



フィクションではあっても、共感できる部分も多々ありました。

我が家ではまだ不要ですが、そのうち家の中のものに貼り紙をするとか、ハミガキの仕方を何気なくやってみせたりとかはいつか参考にさせてもらおうと思いました。

夫の心情は・・・今も私には・・・ありのままを受け止めるだけです。


若年性アルツハイマー型認知症という病気を、多くの人に知ってもらうきっかけになったこの映画の功績はこれからも、大きくなることでしょう。


どの病気もそうなのかも知れませんが、若年性アルツハイマーと一言でいっても、進行の仕方や、症状などそれはそれは様々です。


今はこうして、家に居ながらインターネットを通じて知りたい情報を集めることができます。

二年半前は何も分からず、インターネットや本などからアルツハイマーについて調べまくり、たくさん知ることができたことに、どれほど支えられたか分かりません。



特に、実際にアルツハイマーとかかわって生活している皆様の発信しているブログには励まされます。

先日もいつも通っている、ブログの話をきっかけにトッピーと話し合うことができました。


一人一人の事例はささやかであっても、そうした情報が集まれば今まで伝えられていた誤った情報が排除され、より正確な情報に更新されていく一助になるのだと思います。


トッピーは診断から二年半程ですが、多分初期の後半位ではないかと思います。アリセプトは半年か一年くらいしか効かないと聞いたこともありますが、トッピーに関して言うならまだまだ効いていると思います。


この先どうなるかある程度概観した上で、必要以上に明日のことを思い煩わずにいたいと思います。

今日を大切に喜びと共に暮らせたら感謝です。チューリップ赤






昨日は、2ヶ月ごとの大学病院の診察日でした。

この2ヶ月も大きな変化はなく、平穏無事にすごしました。



でも、私は、この2ヶ月、診察日までにトッピーと病気について、まっすぐにじっくりと話したいと思っていたのですが、きっかけがつかめませんでした。



トッピーは昔も今も明るくて、前向きで、笑うのが大好きです。

私が失敗して落ち込んだ話をしたり、ぐちをこぼしても、特別アドバイスをしてくれる訳ではないのですが、結局たいしたことではないさと思わせてくれるのです。



病院に行く車の中で、



「今日も、先生は何か困っていることはありませんか?って聞くと思うよ。」



「う~ん、何も困ってないな音譜



「そっかぁ。」



「じゃあ、かみさんの名前を忘れちゃって困ってるって言おうか(笑)」



「そんなの、困ることないよ。毎日違う名前で呼んでもいいよ。かえって新鮮かも」



もしかして、そんな日が来ると思っているの? とは聞き返せませんでした。

言わないだけで、物忘れが激しいことに不安を抱いているのかと思ったら、信号がにじんできて困りました。

結局、その先は突っ込めませんでした。。。



トッピーは毎日、料理や食器洗い、洗濯や掃除、それにウォーキングや買い物など自分で計画して過ごしています。

もちろんテレビも見ますが、うつうつと無為にすごしているのではなく、淡々と楽しげにしています。


若年性アルツハイマーと診断されたときは、今頃はもっと進行していると考えていたと思います。

それが、先生も驚くほど進行していなくて、(もちろん、若干はありますが)まだまだトッピーらしく過ごすことができます。


毎日の暮らしの中で、トッピーの望みを汲み上げて、私が記憶していれば、実現できるようにサポートしていける。

そう、単純化して考えていけばいいのではないかと。



診察の時やはり先生は


「何か、困っていることはありませんか?」


と、聞いてくれました。


「う~ん、ないですね音譜


って、答えていました(笑)


今のところ、テレビに出ている芸能人の名前もかなり覚えています。ニコニコ


この3年めっきりテレビを見なくなった私のほうが名前が出てこなくて危険です(笑)ショック!

一昨日、職場で休憩中に別の部署で働いている方から、


「良かったら、どうぞ」

と、満開の桜の写真を見せていただきました。桜



週末に千鳥が淵にお花見に行って撮ってこられたそうで、どれも春一杯の心和む素敵な写真でした。

その方とは、初めて話をしたのですが、あれもこれもと休憩中も仕事の段取りが頭から離れず、ガサガサしていた私の心にほわっと春を届けてもらいとてもうれしかったですラブラブ



昨年は家の周りの桜を通りすがりに見て、終わってしまいました。

今年も仕事や用事が立て込んでいて、花見に行けるのは昨日(3日)しかありません。

で、トッピーが去年から行きたがっていた、お花見スポットに行くことにしました。


あいにく、午前中は雨雨でしたが、今日を逃すともう行ける日がないので 昼過ぎに車に傘を積んで出発~車



よくみると、桜の木って、結構あるんです。学校には多かれ少なかれ植えてあるようですし、ちょっとした用水路沿いも桜並木になっていたり・・・・


助手席のトッピーは桜を見つけると


「ほら、あそこにも咲いているぞ音譜 あっ、ここも音譜


と、教えてくれるのですが、運転中ですから・・・(><;)



「あ~きれいだなぁ~『芝桜』 あはは!」


と、たんぼのあぜに植えられた芝桜まで中継しはじめて、目的地に着くまえにかなり、お花見をしてしまいました。(笑)



ラーメン屋さんでお昼ご飯を食べている間にパラパラ降っていた雨もやみ、傘なしで見ることができました。


川沿いの土手に沿って1km程桜のトンネルになっていて、土手の下は黄色の菜の花畑でそれはそれはきれいでした。


トッピーと並んで歩きながら、桜をみて、鳥をみて、菜の花をみて、川をみて、空をみて、同じ時間に同じものを見て話すことができて、こういう時間が夫婦の絆を強めるのだと 何だかそう思いました。


快晴だったらもっときれいだったかもと思いましたが、それは贅沢ですよね(^o^;)


雨があがったせいか、いつの間にか人がいっぱいになって、にぎやかになったところで帰ってきました。


あとで、もらったパンフレットを見たら「第77回桜まつり」とあったので、少なくとも77年前には見物客を呼べるほど咲いていたのでしょうねぇ。

最初の桜を植えた人は21世紀になってもこんなに大勢の人が桜をみて楽しんでいる様子を想像できたのでしょうか?


今、自分がしていることが、いつか誰かを喜ばせることに繋がっていたら素敵だなぁと思います。

桜でなくても「木を植える」ってそんなことのひとつだと。


私は植物を育てるのは全くダメなので、なにか別の「種」を蒔きたいですね。


トッピーにはそろそろ我が家のささやかなプランターの野菜栽培を今年もやってね、とお願いしました。

近々時間をあけて、ホームセンターに買出しに二人で行こうと話し合いました。


結局、

「花よりだんご」

って、ことですf^_^;