☆☆
アラームの音で目がさめた。
スマホを手にした瞬間、すっとスマホが消えてびっくりする。
「てて起きたの?おはよ」
「ん…。ぐぅ、おはよ」
ほぼ同時に手を伸ばしたらしく、タッチの差でぐぅが止めた。
あ~、背中があったかい。
ぐぅが後ろから軽く抱き締めてるからか。
「あ。まだ5時になってないから、二度寝していいよ」
「え、そうなの?」
なんだ、まだ寝れるじゃん(喜)
そりゃ寝るに決まってる。
「うん。まだ4時30分」
「おぉ~。じゃ、また寝る!次、何分に鳴る?」
「次は45分と5時。でも45分やめて、5時だけにしようか?」
「うん。ぐぅが起こしてくれるなら、5時だけでいい」
すると、頭と首筋にちゅってされた。
「わかった。てて、可愛い~☆」
「ふっ」
俺のなにが、どこが可愛いもんか。
欲目もいいとこだよ、ぐぅ。
可笑しくて吹き出す。
別に可愛くもなんともない俺にそう感じたり思うぐぅのほうが、よっぽど可愛いよ。
そもそもお前は雰囲気や顔自体が可愛いし、それだけだって、可愛いのはお前だよ。
「ぐぅはバカだなぁ」
思わずそう言ったら
「んなことないもん」
と、ご不満そのものの声で、内心さらに笑った。
ぐぅに向き合うように体を動かすと、
「もしかして、てて、匂いフェチなの?」
って…。
「朝からなんの話?(笑)」
目を閉じながら言う。
んなこたぁ、どうでもいいから早く寝かせてくれ。
俺はまだ眠いんだから。
「こっち向き直ったから、また人の胸くんくんするつもりなんじゃないかと…」
「しないよ」
「ほんとにぃ?昨日、あんだけやっといて、急にやらないってのはアヤシイなぁ」
「あんだけって、何を?俺、ただ寝てただけじゃん。…なに、してほしいの?(笑)」
わざと顔を上げて目を見たら、凄い勢いで目逸らしてんの(笑)
「いや、しなくていい、しなくて」
はは、焦ってる焦ってる。
でもお前、声がにやけてるからそんなこと言ったって意味ないよ?
「あれでてて、ただ寝てただけなの?へぇ~」
なにその言い方。
目逸らしたままなんて、頑張ってるけどさ。
「へぇ~?ってなに」
「いや、てての寝てるって、人の胸くん…」
なんだよ。そもそもはぐぅがいけないんであって、俺はいいんだよ。
しょうがない、ここは教えとくか。
「いい匂いのお前がいけないんじゃん」
「いっ!?」
ははは、案の定、声がひっくり返ってんの(笑)
「事実だから。…で、俺がなんだって?」
「う、ううん、なんでもない」
そこ、俺にツッコミたいんだろうけど…残念。
さすがに墓穴掘るのに気付いたのか、濁しちゃった。
あ~眠い。いいや、このままぐぅの胸で寝ちゃおう。
(つづく)