♪♪

 

さっき4時半にアラームしたせいで、僕は目が覚めてしまった。

てては気持ちよさそうに二度寝してるけど、このひと絶対ヘンタイだよね。

そんなに僕、いい匂いなのかなぁ。

 

内心首をひねると、腕の中でててが身じろぎしたからつい顔を見る。

まぁ、寝てるから目閉じてるんだけど。

ててがいるから、窓に行ってカーテンを開けるってのができない。

朝だから少し明るくなってきたからいいけどね。

 

それにしても整いすぎてる顔だ。

男だけど、こんなに綺麗な顔してる必要ある?ってぐらい綺麗。

 

左手の人差し指でそっとその美しい鼻筋を撫でると、掌が唇にあたった。

ふふ、唇の形だけは僕のほうが綺麗だね。

 

唇ねぇ。

そういえばてては、あの手帳を見た限りでは僕の唇に触りたがってたっぽいけど…。

あれだけキスしたから満足したかなぁ。

キスにそういう意味で「満足」ってのもどうなのかわかんないけど(笑)

あぁ、「満たされたかなぁ」ならあってるかな?

 

しかし唇を引っ張ってくるとは思わなかった。

おまけにあんなの耳元で…ってさぁ~!

まったく、なんてことするんだ、この人は。

豆電球しかついてないからよくわかんなかったけど、今度明るいときに言わせてみようかな。

どんな顔して言ってたのか、気になる。

 

…って思った時、

 

「っ!?」

 

ちょっと息が上がった。

 

いきなり何が起きたのかわかんなかったけど、どうやらててが、

僕のパジャマの開いてる胸に顔すりすりして、ついた溜息と生地がその…

乳首に擦れたからだと気付いた。

 

ったくほんとに、なんて人だよ!(笑)

ほんとに寝てんの?僕で遊んでんじゃない?

 

「こらっ!」

 

とは言ってみたものの、

 

「~~~~っ」

 

と、相手は黙って僕に抱きつきなおし、さらに顔をすりすりしてきた。

 

ちょっと~!頼むからそういうのやめてくんないかなぁ。

ほんとにまったく、朝から何してんの?

 

こっちは焦ってるってのに、今度は左の首筋に顔埋めてきた。

 

…まさかまた耳元で、何か言ったりやらかしたりしないだろうね。

 

と思った矢先、「ん…。ぐぅ…」って…。

 

「ちょっ!ほんとに寝てんの?ね、ほんとは起きてんじゃないの?」

 

言いながら顔を見ると。一瞬だけど、ニヤッ☆って口元だけ動いたのが見えた。

 

「てぇ~てぇ~~!!」

「ふふっ」

「ふふっ、じゃない!朝っぱらから何してんの!(笑)」

「え~?いいじゃんべつに~」

 

いいじゃんべつにって、何がだよ。

目閉じてるけど、絶対起きてるよね。

 

「俺は良くないんだけど」

「んっ!?…やっ、やめっ、な、何してんの?」

「さっきのお返し」

「ぐぅ!!」

 

てての胸を何回もさすったり叩いたら、当然だけど焦ってる(笑)

体をよじって逃げようとしてるけど、僕の足で下半身挟まれてたら逃げれないでしょ。

ぺしぺし僕の手を叩いてくるけど、ちっとも痛くない。

 

「もっとやってあげよっか?」

「…っぁ!?」

 

たまたま指先が掠めたので、ぎゅって押してみる。

 

「ちょ、ぐぅ!」

 

慌てる様子が可愛くて、パジャマの上からだけど、そのままぐりぐりこねこね、摘まんだりしてみる。

 

「んっ、あ……やぁっ、やめ…んっ!」

 

ふ~~ん。そうか。

左胸だけでこうなるなら、両胸やったらどうなるのかなぁ。

 

息が乱れ気味の胸元の声を聴きながら、僕は反対に冷静になる。

 

この人…。危険だな。

こんなに美しい人がこういう反応というか、身悶えというかするのを見てると…。

 

長いまつ毛が震えたり、綺麗な眉が寄ったり、唇が小さく開きっぱなしで漏れてくる声とか…。

この至近距離で見聞きしてると、もっとそうさせたくなってくる。

 

映画や漫画とかで、美しい捕虜とか人質をいたぶったり、

快楽で困らせるってのがよくあるけど、なんかわかる気がする。

さぞかしやってるほうは楽しいし、ゾクゾクするだろう。

僕でさえ、この彼に対してそういう気持ちになるんだから。

 

 

 

(つづく)