『明日の子どもたち』
この物語は、今では珍しい規模の児童養護施設「あしたの家」を舞台にした作品でここに住む子どもたちと常駐職員の成長を描いたものです。 「あしたの家」に入ってきた新任の先生・三田村慎平は社会人歴はおよそ3年の元営業で児童養護施設に関するドキュメンタリーを見たのをきっかけに職員として働くことを決意したという、安易だが職員として、人一倍子どもたちの役に立ちたいと心から願っている。そんな三田村のことを毛嫌いしているのは、「問題のない子ども」の女子代表・谷村奏子。どうして彼女が彼を毛嫌いしているのか?そして、三田村の教育係を受け持つことになったのは、児童養護施設としては中堅の和泉和恵。和泉和恵が児童養護施設の職員になって間もないころに教育係を受け持った猪俣吉行。そして、「問題のない子ども」の男子代表・平田久志は猪俣吉行の受け持つ児童で谷村奏子と「あしたの家」で出会い、奏子とは何でも話せる幼なじみ。彼らがお互いを大事にしようとしているのが文章を通してひしひしと伝わってくる。しかし、相手を想うあまり傷つけあってしまう。そんな誰もが経験したであろう青春を今一度思い出すため、そして、これからを力強く生きるために興味のある方は是非お手に取ってみてください。