父はブラックユーモアを好む人だった。
父の風刺の効いた会話はほんとに楽しかった。雑学も幅広くてつまらない事ほど良く知っていた。

そしてハンパない雨男だった。
ゴルフの時は必ず雨。スコアが悪いのをいつも雨のせいにしていた。単に下手クソなだけなんですけど…。

大事な行事の時も間違いなく雨。

亡くなった日もお葬式の日も大雨だった。
あの時、棺の中で眠る父の顔が少し笑ったように見えた。
ほんとにもぅ…。
ほんとにもぅ…。最期の最後まで…父らしいと言えば父らしいんだけどね。
そんな事をつら~っと考えながらお墓に手を合わせてきました。
今の世の中を父が見たらなんと風刺するだろう。
パパのエッジの効いた話が聞けないのがすごく寂しいよ。
