検査ブースに呼ばれて検査着に着替える
検査室の外の長椅子に座って待ってて下さいと言われ待つ。
少し待つと腕にルートをとられ、止血剤入りの点滴を繋がれる。
ここまでくるとまな板の上の鯉だ、と思い
恐怖もあるけど覚悟を決めて落ち着いたというか、考えないようにぼんやり壁を見つめていた。
点滴を落としながらまたしばらく待ち、いよいよ検査室に呼ばれる。
母に「がんばるね」と伝え別れる。
検査室にはたくさんの人がいた。
6人くらいがそれぞれ何か作業や確認をしていた。
担当医ともうひとり誰かが何か話し込んでいる。
休薬期間がどうのこうの…とか、こんなの聞いたことない、とか聞こえる。
この病院に紹介される前の個人クリニックでの処方のことだろうか?など考えるが、分からなかった。
検査台に座り、呼吸に合わせて霧状に吹き出した麻酔薬を吸い込む処置が始まった。
最初若い男性スタッフから「舌を掴むのでなるべく大きく口を開けて吸ってください」と指示され実施した。
麻酔薬の苦みや噴霧の刺激で咳き込んだりオエっとなってしまう。
その様子を見てた別の男性スタッフが「苦しそうだから代わるわ」と声をかけてきて処置を代わり、
舌を掴むのはナシになり、呼吸に合わせて噴霧されるだけになった。
15回くらい繰り返して、全ての麻酔薬が噴霧された。
それが終わると、検査台に仰向けに横になる。
唾液がたくさん喉に溜まる感じがして苦しい感じがした。それを伝えると「麻酔がしっかり効いてる証拠、唾液は適宜吸い取るから心配しないで」と女性スタッフから言われた。
筒状のマウスピースを咥える。
検査中目に薬液が入ってしまわないようにとガーゼを固定される。
さらに何かカバーのようなもので体全体を覆われたのか、視界がかなり暗い感じになった。
「ミダゾラム2ミリ入れてー」
担当医の声がした
ここで鎮静剤が入ってくるんだ、と思った。
しかし麻酔薬噴霧を最初にした若い男性スタッフが苦慮している様子だ。
「若いから2ミリ入れて大丈夫だから」
「どうしたの?2ミリだから、この『8』のところまで押せばいいんだよ」
「ぐっと力入れて回せば入るでしょ」
…なかなか不安を煽る声が聞こえてくるんですけど(涙目)
でもここで鎮静剤が入って眠ったのか、記憶は途切れて検査中のことは何も覚えていない。
次に記憶があるのは「終わりましたよー」の声なんだけど、それに続いて恐ろしいことを聞かされることになる。
次回に続きます。、