ITエンジニアの年収 | 悪態のプログラマ

悪態のプログラマ

とある職業プログラマの悪態を綴る。
入門書が書かないプログラミングのための知識、会社の研修が教えないシステム開発業界の裏話は、新人プログラマや、これからプログラマを目指す人たちへのメッセージでもある。

連休中、溜まっていたフィードの「未読」を片付けていると、ITエンジニアの年収に関する情報がいくつかあった。考えてみれば、このブログでは、収入に関する記事はあまり書いていなかった(筆者が惨めな気持ちになるからだろう)。しかし、「これからプログラマを目指す人たちへ」などと銘打っているからには、少しは触れておいたほうがいいかもしれない。


まず目を引いた情報は、「@IT年収MAP 」というサービスだ。自分の年齢と年収(適当でも良い)を入力して検索すると、年齢×年収のグラフに、2万人のITエンジニアのデータがプロットされる。会員登録すれば、スキルなどの条件でより細かく絞り込むことができるようだ。あわせて、「ボクらの生きざまSHOW! @IT年収MAP セルフレビュー 」というブログ記事(カテゴリ)も見てみると面白い。「ITエンジニア35歳定年説は本当か?」とか、「何歳までにチームリーダーになればいいの?」といった、年齢に着目した利用例もある(※)。


また、@IT自分戦略研究所には、「あなたはどの位置にいる? スキルと年収の関係を探る 」、「IT系は本当に給料が安い? 2万人の年収比較! 」といった記事があった(前者は@IT年収MAPと同じデータを分析したもの)。年収の「相場」といったものは、なかなか分からないものだ。このように多くのデータに基づいた情報は一見の価値がある。


あとは、検索で見つけたものだが、テクノブレイン(アデコ)の「エンジニア仕事マップ 」も紹介しておこう。職種の説明と一緒に時給、年収の相場が分かるようになっている。派遣向けのサイトだが、この業界の仕事の内容と給与について知りたい人にはよい情報だろう。


最後に。こうしたページを見ると、ある程度、自分に近い条件の人の収入を知ることはできる。しかし、自分のスキルや仕事の内容が、他人と全く同じであることはありえない。あくまでも参考程度に考えるべきだろう。そして、仕事をして得られるものはお金だけではない、ということも忘れないようにしたい。







※このサービスに限らず、こうしたアンケートデータへのアクセスを Web API 等で公開すれば、面白い分析をしてくれる人が出てくるかもしれない。



■関連記事
プログラマは誰でも同じ?
続・プログラマは誰でも同じ?
プログラマ35歳定年説に思う



ITアーキテクト x コンサルタント 未来を築くキャリアパスの歩き方
克元 亮
ソフトバンク クリエイティブ (2006/08/30)
売り上げランキング: 44257
おすすめ度の平均: 4.5
5 コンサルタントとITアーキテクトの違いが分かった。
4 事前知識"0"でも大丈夫
5 個々人のキャリアに特化した良書


勝つDBエンジニアのキャリアパス
斎藤 直樹
翔泳社 (2006/07/19)
売り上げランキング: 170511
おすすめ度の平均: 5.0
5 悩めるDBエンジニアのバイブルです。