システム開発費を値切る理由 | 悪態のプログラマ

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とある職業プログラマの悪態を綴る。
入門書が書かないプログラミングのための知識、会社の研修が教えないシステム開発業界の裏話は、新人プログラマや、これからプログラマを目指す人たちへのメッセージでもある。

ThinkIT の記事「だからあなたの会社のシステムは動かない ~システム発注担当者の悩みを解決します~ (第4回:見積もりについて)」より引用(太字は引用者)。

 予算の関係で、開発会社から出された見積もりに対して値引きを交渉することもあるでしょう。値引き交渉についてはそれぞれ事情もあるでしょうから、是非について一概にはなんとも言えませんが、よく聞く話であり、実際に私も多く経験しているのが、発注側の企業体質として「見積額からいくら値引きさせたか」が、発注担当者の社内評価になるというものです。

 その値引きへの根拠もなく、とりあえず値引きしたかどうかを上司は尋ねます。こうなると、開発会社も値引きされることを前提に見積額を算出するようになります。「値引きありき」のような考え方はなるべく避けたほうがいいでしょう。思い当たる企業の方も多いのではないでしょうか。


見積が高いと言われることは慣れていたが、正直なところ、その裏側をここまで想像したことはなかった。見積をするのがますます嫌になるような話である。

「安かろう悪かろう」という言葉は、システム開発のためにあるようなものだ(※)。システム開発を「値切る」ということは、自ら品質を下げるのと同じである。こんな発注者、本当になんとかしてほしい・・・。



※といっても、オープンソースなどは違うのだが・・・。



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