キーボードを使おう その3 ~ 鉄鼠 ~ | 悪態のプログラマ

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とある職業プログラマの悪態を綴る。
入門書が書かないプログラミングのための知識、会社の研修が教えないシステム開発業界の裏話は、新人プログラマや、これからプログラマを目指す人たちへのメッセージでもある。

キーボード操作に慣れるための近道は、なるべくマウス(もしくは、その他のポインティング・デバイス)を使わないことである。キーボードとマウスのどちらでもできるようなことは、キーボードで行う癖をつけるとよい。

しかし、そのように気をつけていても、最初のうちは、どうしても無意識のうちにマウスに手が伸びてしまうものである。マウスを遠くに置いていても、いつの間にか近くに引き寄せてしまう。

今回は、そのような、体に染み込んだマウスへの依存を断ち切るための修行方法を考えてみよう。


荒行がお好みなら、簡単である。マウスをパソコンから引き抜いてしまえばよい。しかし、それでは、マウスでしかできない操作をしたい場合にどうしようもなくなってしまう。

では、なるべくマウスを使わないように、重たくしてしまうというのはどうだろうか? 鉄下駄ならぬ鉄のマウス、つまり「鉄鼠」である(※1)。

しかし、そのようなマウスは売られていない(と思う)。普通のマウスに錘を入れるなどして自作できるかもしれないが、そこまでするのも面倒だ。

そこで、「コントロールパネル」の「マウス」の設定で、ポインタの速度を非常に遅してしまうというのはどうだろうか? こうすることで、仮想的に「鉄鼠」を実現しようというわけである。

無意識にマウスに手を伸ばしても、ポインタが重くなっているので、はっと我に返る。しかも、ポインタの動作が遅くて使いにくいので、自然とキーボードを使いたくなるだろう(※2)。


単なる思いつきなので、その効果については責任はもてない。

しかし、実際に自分でやってみたところ、キーボード派のはずの私も、意外と頻繁にマウスを使っていることを発見したりして、面白かった(※3)。お暇なら一度お試しあれ。




※1
「てっそ」と読む(京極夏彦氏の小説でも有名な、妖怪の名前を拝借)。厳密には、マウスを持つ手を鍛えるために「重く」するわけではないので、鉄下駄のアナロジーになっていないのだが。。。

※2
実際には、マウスが「重い」とは感じられなず、ただ「遅い」という感じ。ポインタをちょっと動かすにも、マウスを大きく動かさなければならなくなる。あえてその状態でマウスを使い続ければ、運動不足解消になるとかならないとか。

ちなみに、マウスではなくトラックポイント(ThinkPad のキーボードについている赤い点)を使うと、本当に「重く」なったように感じるから不思議である。

※3
といっても、私の場合、厳密にはマウスではなくトラックポイントを使っているので、少々事情が違う。トラックポイントによる操作では、ホームポジションから手を動かす必要がなく、キーボードだけの操作よりも効率的な場合がある(例えば、エディタ上でのカーソル移動とか)。



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