8月11日の新聞記事(スポーツ報知)にて。
国の借金、943兆円超え
財務省は、今年6月末の国債と借入金を合わせた国の借金が943兆8096億円となり、
過去最高を記録したと発表。
7月1日現在の人口推計(1億2792万人)で割ると、国民一人当たりの借金の額は
約738万円に上る計算となる。
とあった。
黒字の国はあるんだろうか・・・?
国の「黒字・赤字」には、主に2種類あるそうです。
国の予算を意味する 「財政収支」 と、国際的なやり取りを意味する 「経常収支」 。
日本は膨大な借金を抱えていますが、それは 「財政赤字」 。
日本の経常収支は少し前までは大幅な黒字だったそうです。(今は赤字らしいです)
「だから日本は破綻しない」 という人がいますが、
それは間違いで、財政赤字が巨額すぎることが問題だそうです。
オーストラリアは経常赤字ですが、リーマン危機前の好景気の時は、
財政黒字だったようです。
シンガポールも5年ほど前に財政黒字でお金が余ったので、
全国民に現金を還元したそうです。
数年前にカナダが、経常黒字と財政黒字と2つの黒字を達成して
注目されたことがあったようです。
最近では、不況の影響を受けて、多くの国の財政が赤字になっています。
収入に合わせて歳出をカットすれば一番いいのですが、なかなかそうはいかないようです。
「財政では、帳尻を合わせること以上に、社会的・経済的な危機を解消することが重要」と
財政学の教科書には書かれているそうで、そのため発行するのが「国債」。
日本は発行した国債の95%が国内で消化、アメリカ、ドイツでは50%弱。
ギリシャは30%。つまり、70%を外国に買ってもらっていたから、借り逃げか?
と世界が大騒ぎになったみたいです。
国債発行をしていない国は、モナコ、リヒテンシュタイン、ブルネイなどです。
共通点は、いずれも小国で、人口・歳出も少ないこと。
中規模の黒字国では、2009年に黒字になったスイスがあります。
救済した金融機関からの収入が歳入を押し上げました。
オーストラリアも長く財政黒字を続けてきましたが、こちらは資源高が大きな利益を国に
もたらしていました。
財政黒字のキーワードは、「小国、歳入増、豊富な資源」といったところかということです。
インドは国勢調査をするだけでも、数年がかりで行っていると新聞記事にあったそうです。