56冊目「あいさつってなに? あいさつ・敬語のえほん①」
飯間浩明・監修/岩井真木・文/広瀬克也・絵
あかね書房 2013年初版発行
今日は七夕ですが、全くもって関係ないチョイスです…。
さてさて。
あいさつの大好きな ようちゃんが
周りの人たちと様々なあいさつを交わしていくお話です。
家族や友達、近所の方やお店の人、
ようちゃんは いろんな場所や場面で、たくさんの挨拶を元気に繰り出します。
そんな ようちゃんが「おやすみなさい」とおふとんに入ると、
「うらめしやああ~~」とあらわれたゆうれい。
ようちゃんはお布団にもぐって「きゃぁ」
ゆうれい「あいさつが好きっていうからしてやったのに、
全然返さないじゃない、うそつき~」
ようちゃん曰く「うらめしや に返すあいさつないじゃない!」
「夜だって、こんばんは とか はじめまして おじゃまします なら言えるでしょ」
こうして、おばけと ようちゃんは 明るく楽しくあいさつしあって
やがて、おじゃましました、おやすみなさい と 別れたのでした。
自分が若いころ、正直あいさつって気恥ずかしさもあったりしました。
でも、人間関係を築く上で、いや、もっとフランクに
その日1日 とか その場の空気 をやわらげたり、
自分自身を居やすくし、リラックスして力を発揮するためにも、
自分が 次の場面に入っていく 一番初めに、
にっこり笑顔で、はきはきした声で ひと声あいさつをする、というのは
結構大切なことだ、と今は考えています。
なので、私が関わる子ども達には、そう伝えるようにしています。
この本の巻末に『あいさつは魔法のことば』として解説が。
その中で『あいさつが必要なのは、「私はあなたのことをちゃんと見ていますよ」という合図』であり、
『「あなたのことを大切に思っていますよ」の気持ちを届けるものだから』とあります。
人を大事にすることは、結果 自分を大切にすることにもつながるはず。
お互いを思いあって、挨拶を交わし、生活していけたらいいですよね。