52冊目「11ぴきのねこどろんこ」
作 馬場のぼる こぐま社 1996年第1刷発行
前回「11ぴきのねこ」を読んで、
ほかのも読んでみたいな、と図書館で借りてきました。
で、初版の年を見て「あれ?」と。
「11ぴきのねこ」は1967年。30年近く経っています。
ん? これは再版なのかな?
違いました。
「11ぴきのねこ」はシリーズの最初。
そして「11ぴきのねこどろんこ」は6冊目にして完結編。
馬場さんと、編集者の佐藤さんが、
大切に、丁寧に、6冊を作り上げてきたことが、インタビューを読んで分かりました。
本編は、11ぴきのねこたちと、どろ沼で遊ぶのが大好きな恐竜の子とが交流を重ねるおはなし。
小さかった恐竜の子が、親になるまで続きます。
その間には、いいこともそうでないことも。
でも、最後は猫たちも、ジャブ(恐竜)もその子ども達も、みんなどろんこに。
その顔は、みんな笑顔でした。
起承転結、というよりも
エピソードが重なって進んでいく構成。
なので「11ぴきのねこ」の時も、“あらすじ”としてまとめるのが難しく感じたのを覚えています。
でもそこには、絵本ならではの表現や展開を探し求めたり、
人間の反映させて描こうとした結果なんだな、と、
ますます、間の4冊に興味がでたのでした。
ちなみに、ほかの4冊はどうやらハッピーエンドじゃないらしい・・・。
私は計らずも、ハッピーエンドの2冊をチョイスしたらしいです。
いつか手に取ってみようと思います。