43冊目「宿題ファイター」

作 よしなが こうたく  好学社  2021年第1冊発行

 

 

めちゃくちゃカラフルでパワフルなイラストに、「宿題ファイター」というタイトル。

中で何が起きてるんだろう???

という興味で手に取った1冊です。

 

 

あらすじです。

とある小学校の1年2組。

番長は、宿題やってくるように言われても、おかまいなし。

友達と、プリントを紙飛行機にして飛ばしてしまいました。

 

次の日。怒られる前に逃げようとしたその時、

「全員分の宿題が集まるなんて、入学以来はじめてだ!」

「そんな、バカな!?」

 

捨てたはずの宿題をやっていたのはツトム。

ツトムは、大人になったら、えらい学者さんになる、だから人の何倍も勉強する、というのです。

番長たちは、協力することにしました。

 

宿題ときくと大喜び。

なので、先生も嬉しくなってどんどん増やしていきます。

みんなはげっそり…。そして、遊んでばかりなのに提出している番長たちに疑問を持ちます。

 

とうとうクラスメイトに見つかります。

「イロンナ コトヲ ベンキョウシタイト リッパナ オトナニ ナレナイヨ」

そういうツトムに、それじゃあ、と番長たちはいろんな遊びを教えました。

 

すると次の日、ツトムは宿題をやってきませんでした。

教わった遊びが楽しくて、朝まで技を磨き続けたそう。

 

ツトムの夢をかなえるため、代わりに宿題を始めた番長たち。

でも、うまくいきません。 脳みそが爆発しそう…。

 

そこに助ける声が。ツトムでした。

 

ツトムのおかげで問題が解け、勉強の面白さを見出した番長たちと、

勉強する意味を思い出したツトム。

問題を解いて解いて、ときまくる!! そうです。

 

 

 

「宿題ファイター」はツトムなのかな、と思いきや

番長ふくめ、宿題に楽しくガッツで取り組むみんなのことのよう。

 

勉強ってどうしてしなきゃいけないんだろう、という疑問を持つ子どもは多いはず。

その答えのひとつを、かなりパワフルに破天荒に楽しく提示してくれそうです。

子ども達が遊べるしかけも。

 

作者さんが福岡出身ということで、博多弁の文章もあって、

地元の皆さんが読むときには、またひと味違った楽しさがありそうです。

 

今日はこの辺で!