38冊目「ルラルさんのごちそう」

作 いとうひろし  ポプラ社  2001年第1刷

 

これも図書館で借りてきたんですが、

家で改めて見て、ちょっとした勘違いに気づいた!

何冊かシリーズで並んでいましたが、

私「ハラルさん」だと思ってたんです!

どんな内容なんだろう。ハラルさん、なら食べ物のお話がいいだろう、

という早合点のタイトル借り。

ルラルさんでした。ものはもっと落ち着いて見ましょう、

とちょっと反省(笑)

 

 

ルラルさん、普段はほとんど料理しませんが、

土曜だけは、材料を買い込んで、自慢の台所で腕によりをかけます。

 

誰かにほめてもらいたくなったルラルさん、

庭のみんなをごちそうに誘いました。

 

料理を作ろうと買い出ししてくると、

待ちきれなかったみんなが約束の夜を待たずにやってきてしまいました。

みんな、とは動物たちです。

お手伝いします、と台所へ入ってくれたものの、

次々食材を食べ始めてしまったのです!

 

びっくりしたルラルさんは、だんだん腹がたってきて、

みんなが食べているものをひったくるように食べ始めます。

みんなは、ルラルさんが仲間に入ったので大喜び。

 

みんなでワイワイ食べ続け、ルラルさんもだんだん楽しい気持ちに。

みんなで全部たいらげました。満足で解散。でも…

「しまった。デザートのシャーベットとインド風ミルクティーわすれてた」

 

 

 

みんなで食べるとおいしいよね、というのがこのお話の肝。

食べている時のページは、本当に幸せそうな表情が描かれています。

 

ルラルさんが、どこの国の、何をしている人かは

さっぱり分からないんですが、

やさしそうな気はするな、と思って読んでおりました。

ほのぼのと進む1冊でした。