SOTOBORI STREET EYE!~赤坂外堀通りで働く広報コンサルタントの視点~ -4ページ目

日本経済新聞23年ぶりの値上げ、世の中の目は?

ポストから朝刊を取り出し、朝食後のお茶と共に新聞を読むというのは実にありがちな風景ですが、我が家もご多分に漏れずそういった時間があります。

 

現在はネットニュースが昼夜問わず更新されていくため、夜中でも最新の出来事に触れる事が出来ます(もちろんテレビのニュースも!)ですのでここ最近、新聞の1面を見て「ええっ!」と声を挙げるような驚きのニュースというのは正直見ないものでした。

 

しかし、2017年10月6日は思わず声を上げてしまいました。

 

日本経済新聞の1面に「購読料改訂のお願い」が掲載されていたからです。1994年以来宇23年ぶりの価格改定で、来月11月1日から月ぎめ購読料(朝夕刊セット)が現行の4,509円から4,900円(消費税込み)に値上げされます。配達費の上昇、カラー化などの印刷設備費の負担などを受けての判断だということです。

 

 

さて世間の反応はというと・・・。

Yahoo!ニュースでも取り上げられ、およそ480件のコメントが寄せられていました。そのほとんどが批判的です。

「高い」「新聞離れに拍車がかかりそうだ」「カラーを廃止すればいい」等々。家計における固定費の値上げに対するネガティブな反応です。

 

私も一個人として固定費の上昇に「うーん」と思ってしまうことは否めないことを正直に告白します。

一方広報会社に属する人間としては、やはり、法人が読む経済紙として重要な媒体と考えます。

 

 

「読んでいて面白い」そういう媒体は値段が上がったからといって購読を止めるものではないでしょう。

質の良いものを、圧倒的な取材を経て分かる事実を、読むと元気になれる記事を、仕事上で常に接する身としても、一読者としても願います。

 

 

 

「インターネット時代になっても紙の新聞の魅力は失われていません。ネット検索では触れることのなかった情報に気づき、それが大きなヒントになることがあります」(記事本文抜粋)

 

そうです!私は紙の新聞のページを広げてニュースや読み物を眺める時間が純粋に好きです。一つの新聞に360度の世界がどこまででも広がっているように感じ、ワクワクするのです。

 

もちろんインターネットのニュースも便利です。速報性に優れ世界各国のニュースが瞬時にキャッチできます。そういった面では新聞の1面を見て驚きを得ることは少なくなりましたが、新聞ではその事実の裏側を知り、有識者の解説を知り、関連の情報を得ることができると思っており、それはこれからもきっと変わらない考えになるでしょう。

 

面白い!と思えるものを、こういうことだったのか!という気づきを、こんなものがあるのだという発見を、そして正義を、これからも新聞が私達に届けてくれることを願ってやみません。

 

m.n.

 

目標を振り返り、新たな気持ちでスタート

エイレックスでは、毎年4月に社員一人ひとりが業務や自己スキルアップ等に関する目標を設定する

機会があります。

 

 

その際、上司と相談しながら設定した目標と、その目標のための行動計画を具体的に考え、

「目標管理シート」に記入し、作成します。

 

半年後にこのシートを振り返り、上司と話し合うのですが、つい先日、4月に立てた目標を振り返りました。

日々の業務に追われていると、自分で立てた目標と行動計画について余裕をもって取り組むことが

難しいこともあると思いますが、こうやって振り返る機会があるのは自分へのリマインダーとなるので、

とても良いと思います。

 

私が立てた目標のうちのひとつに、「社内英語スキルアップに貢献」とあります。

そのために、語学番組「ニュースで英会話」を観る、という行動計画を立てました。

なるべく毎週みるように心がけているのですが、忙しいと忘れがちなので、今回の振り返りで

リマインドされました!

 

ちなみに「ニュースで英会話」では、今話題になっているトピックをとりあげ、

英語でニュースを学ぶことができます。日本語でもわかりやすく解説してくれるので、

その解説方法を参考にして、日々の業務や社内サポートに役立てればと思っています。

 

まだ暑い日もありますが、だんだん秋めいてきましたので、気持ちも新たにリセットして、

目標に向かって日々がんばっていきたいと思います。

 

T.O.

 

 

字母(じぼ)

 

字母。聞きなれない言葉ではないだろうか。

「字母」とはブリタニカ国際大百科事典によると、「音を書き表わす場合の基本となるひとつひとつの文字。単音を表わすのを原則とするアルファベットが代表であるが,かな文字やデーバナーガリー文字などの音節文字のひとつひとつも字母ということがある。」と記されている。難しいことはさておき、要するに日本語の場合はひらがな・カタカナのことである。そしてこのすべての字母を用いて作られた歌を字母歌という。英語ではパングラム(pangram)といい、こちらの方が一般的かもしれない。すべての字母を使用してなるべく短い文章にまとめ上げるものだが、字母を一度しか使用していないものを完全パングラムといい難易度は格段に高くなる。

 

ところで、「いろは」を知らない日本人はほとんどいないのではないだろうか。

いまでこそ「いろはにほへと・・・」を全部言えない若者が増えているかもしれないが、かつては学校教育の手習いに使用されており、「いろは歌」の認知度はかなり高かった。現在でも、物事の初めをいろはと称したり、法律条文で、条、項、号の中で更に細かくいくつかの列記事項を設ける必要がある場合には、「イ、口、ハ...」が用いられている。また、日本コカ・コーラ社の「い・ろ・は・す」は、日本古来の「いろは歌」の最初の三文字と、健康と環境を志向するキーワード「LOHAS(ロハス)」を掛け合わせている(日本コカ・コーラHPより)。このようにかなり生活に密着した「いろは歌」は完全パングラムであり、その完成度の高さは群を抜いている。

この「いろは歌」は、平安時代末期に流行したもので、『涅槃経(ねはんきょう)』の「諸行無常 是正滅法 生滅滅己 寂滅為楽」を表すと言われている。

 

色は匂へど 散りぬるを

我が世誰そ 常ならむ

有為の奥山 今日越えて

浅き夢見じ 酔ひもせず

 

また、赤穂浪士四十七士は、「いろは歌」が47文字である共通点や、並び方を変えると意味有りげな言葉が読み取れることから「仮名手本忠臣蔵」として今でも12月の歌舞伎・映画・テレビの定番となっている。

 

        い  ろ  は  に  ほ  へ    
        ち  り  ぬ  る  を  わ    
        よ  た  れ  そ  つ  ね     
        ら  む  う  ゐ  の  お    
        や  ま  け  ふ  こ  え    
        あ  さ  き  ゆ  め  み    
        ゑ  ひ  も  せ    
       

「咎無くて死す」→「浅野内匠頭も、その仇を討った赤穂浪士も、無実の罪の犠牲者である」ということか。

 

このようにあまりにも有名な「いろは歌」だが、実は字母歌はほかにも結構ある。

天地の詞(あめつちのうた)」(平安時代初期成立)
天、地、星、空、山、川、峰、谷、

雲、霧、室、苔、人、犬、上、末、

硫黄、猿、生ふせよ、榎の枝を、馴れ居て。

 

あめ、つち、ほし、そら、やま、かは、みね、たに、

くも、きり、むろ、こけ、ひと、いぬ、うへ、すゑ、

ゆわ、さる、おふせよ、えのゑを、なれゐて。

「たゐに歌」(十世期末成立)

田居に出で 菜摘む我をぞ

君召すと 漁り追ひゆく

山城の うち酔へる子ら

藻葉乾せよ え舟繋けぬ

 

たゐにいて なつむわれをそ

きみめすと あさりおひゆく

やましろの うちゑへるこら

もはほせよ えふねかけぬ

「雨降歌(あめふれうた)」(本居宣長作)

雨降れば 井堰を越ゆる

水分けて安く諸人

下り立ち植ゑし 群苗

その稲よ 真穂に栄えぬ

 

あめふれは ゐせきをこゆる

みつわけて やすくもろひと

おりたちうゑし むらなへ

そのいねよ まほにさかえぬ

「鳥啼歌(とりなくうた)」(坂本百次郎 作)

鳥啼く声す 夢覚せ

見よ明け渡る 東を

空色栄えて 沖つ辺に

帆船群れ居ぬ 靄の中

 

とりなくこゑす ゆめさませ

みよあけわたる ひんかしを

そらいろはえて おきつへに

ほふねむれゐぬ もやのうち

 

 

ちなみに英語で有名なパングラムは以下の文章で、フォントのサンプルによく使われている。

   A quick brown fox jumps over the lazy dog.

字母によって紡ぎ出される言葉が広報にとっての武器でもあり盾でもある。そんな字母達に思いを向けてみた。

 

SHUN

 

いつの時代も正義はぶつかり合う

先日、遅ればせながら、映画「関ヶ原」を鑑賞してきました。

原作は、司馬遼太郎の歴史小説「関ヶ原」で、天下分け目の決戦と言われた

「関ヶ原の戦い」に至るまでの過程を、石田三成に焦点を当て描いた作品です。

司馬遼太郎の歴史小説は、「関ヶ原」をはじめ「坂の上の雲」

「世の棲む日日」「花神」など、個人的に愛読書になっています。

 

学生の頃から日本史が好きで、歴史小説以外にも大河ドラマをよく観ます。

ここ数年では「八重の桜」「花燃ゆ」がお気に入りです。

 

ふと、なぜ自分がここまで歴史小説や大河ドラマの虜になっているのか

考えてみると1つ思い浮かぶことがあります。

 

それは、同じ時代を様々な視点で、互いの正義を描いているところです。

映画「関ヶ原」では、役所広司演じる徳川家康は、計算高く、

抜け目のない悪役として描かれ、石田三成は、勢力で劣るものの、

それに立ち向かう英雄として描かれています。

一方で、2014年に放映された大河ドラマ「軍師官兵衛」では、

石田三成は狡賢く、豊臣家譜代の家臣から嫌われる悪役でした。

視点を変えることによって、正義と悪が入れ替わる、歴史の両面性に

魅力を感じているのだなと思います。

 

昨今の企業不祥事でも、「社会からの要求、メディアの視点、企業の視点、

異なる立場にそれぞれの正義があって、それを守るために衝突する」、

構図は同じなのではないでしょうか。自分も仕事をしていると、

そういった場面に出くわすことがあります。いつの時代にも、こういった衝突はあって、

その両者のコミュニケーションを円滑することが自分の仕事なのだと再確認させられました。

 

 

T.T

秋といえば…?

 

ついこの前まで暑い暑いと言っておりましたが、気づけばすっかり涼しい風の吹く秋が到来しております。

秋といえば、「読書の秋」「芸術の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」と、涼しい気候で様々な事にやる気も出てくる、そんな季節です。

 

もれなく私も、少し停滞していた読書を再開。そして、先日は「芸術の秋」を堪能してきました。

良く飲みに行くお店にて、オーストラリアから1ヶ月ほど日本に滞在中のジャズバンドの方々と知り合う機会があり、彼らに誘っていただいたライブを聴きに行ってきました。

 

今回お邪魔したライブはミニ編成で、カジュアルな飲食店の一角でセッション的に行うライブ形式。

目の前でのジャムセッションは、迫力があり、彼らがインプロヴィゼーションをしながら演奏を行う場面は

アイコンタクトを取りながら、笑顔になったり、ソロパートの楽器が良いパフォーマンスをすれば声を掛け合う。

そんな臨場感とあたたかさが伝わり、とても充実した時間を過ごせました。

 

休憩中には、お客さんの席に混ざって談笑、そして近所のお店をやっている方などから

「今度はウチのお店でライブやってよ!」など、和気あいあいとしたムード。

こうして繋がっていく人たちの輪が、とても暖かいなぁと思った1日。

 

是非、皆様も暑さで疲れた身体の良いリフレッシュとして「〇〇の秋」、楽しんでみてはいかがでしょうか♪

 

M.W

秋が近づき、私のランニング生活を振り返る

 
 
私は、44歳の時の2009年3月に、会社の仕事の関係で11キロを走るマラソン大会への出場を決めたことで、ランニングをはじめ、ランニングの魅力にとりつかれました。

その後の3年間、私は「練習するから記録が伸びる」→「記録が伸びるのを目指してまた練習する」というサイクルの中で月間走行距離が、50キロ→100キロ→200キロ前後→250キロ~350キロと増加していきました。走行距離=量だけでなく、インターバル走などのスピード練習や5000mや10キロの中距離走にも取り組みました。

ハーフマラソンのタイムは、09年10月に1時間45分だったのが、09年12月に1時間42分、10年7月に1時間38分、10年10月に1時間33分、11年10月には1時間29分と向上。
フルマラソンのタイムでも、暑い6月開催だった初マラソンこそ3時間45分かかりましたが、12年から14年まで4回のフルマラソンで3時間12分から18分台と安定した結果を残しました。
そして2015年の2月には30キロレースやハーフマラソンで自己ベスト、3月にはフルマラソンで自己ベスト(3時間5分)達成と2015年は、自分のランニング人生にとって、大きなピークとなりました。「50を過ぎても、自己ベストを更新できる=まだできる」ということは、本当にうれしいことで生活の喜びになったと思います。

■2015年の冬から2016年の春にかけて、そんな私に大きな転機が訪れました。
 
練習のし過ぎ、ケア不足で、「変形性腰椎症(へんけいせい ようついしょう)」という腰の病気を発症。負荷の高いスピードで長距離を走っていると途中から腰が重くなり、失速してしまうようになったのです。変形性腰椎症という病気は、椎間板の劣化のせいで起きてしまうという腰の病気です。
 椎間板の劣化は加齢が原因と言われており、私の場合、長年のオフィスワーク=座ったまま長時間同じ姿勢を続けていたこと、44歳からのランニングによる衝撃、脚や肩の筋肉の張り、などの複合要因と思われます。
私は16年6月から12月まで運動療法のため、整骨院に週1~2回通い、ランは控えて、ウォーキング、ストレッチ、体幹トレーニングなどに積極的に取り組みました。
毎日のヨガ、マッサージなどが日課になる中で、ゆっくりながら走れるようになったので、11月に8回目のフルマラソンを走ってみたのですが、結果はフルマラソンワースト2の3時間32分でした。

■そして2017年
1月から2月にかけて生まれて初めてインフルエンザにかかり、初のレース棄権(フルマラソンの途中31キロで)を経験しました。そして3月には体調を崩して3週間入院する事態となってしまいました。
この3週間の入院は私の体力を奪い、筋力も一時は気力も奪っていきました。
ランニング復帰をめざして、退院後私はウォーキングから始めましたが、走れるようになるまでに3週間くらいかかり、その後も以前のようには全く走れませんでした。
そのため、4月からこの秋冬のレースに出るか出ないかずっと悩んでいたのですが、最近、「ランニングのレースに出るのはあと1年我慢する。」「行ける大会は、ランナーの応援に回ろう」とやっと決断出来ました。
そして、前みたいに走れなくても、健康のために走り続けることも決めました。
 
と言っても、フルマラソンのレースに復帰することは考えておらず、18年春に10キロのレースに出て、
その距離を無理なく走れたら、18年秋のハーフマラソンの大会への出走にチャレンジしようというものです。

9年の月日を経て私のライフワークになったランニング。来年秋に、仲間とハーフマラソンのレースを走りたいと思っています。
 
よろしければ、応援して下さい。
 
 
江良 嘉則

 

姿を変える「銭湯」の行方

 

先日、近所の銭湯が閉店しました。

70年以上の歴史ある銭湯で、定期的に通っていただけに

閉店の貼り紙を見たときは、ショックでした。

 

ちょうどその頃、同じ杉並区の高円寺の銭湯「小杉湯」で、面白い取り組みを発見しました。

 

その名も、“銭湯ぐらし”。

 

小杉湯のとなりにある、来年の2月に解体の決まっている風呂なしアパート。

そこに、様々な職種の人たちが集い、期間限定で一つ屋根の下で暮らすというプロジェクト。

 

 

また、私の地元の熊谷では、健康ランドだった施設をリノベーションをし、

グランピングをテーマにした「おふろカフェ」がオープンしていまいした。

 

さらには、湯船をそのまま残した居酒屋や学生寮があったりと、

お湯を張らない湯船として、新しい価値を発揮しています。

 

 

全く新しいものを求めるのではなく、

「古い」ものにある味を活かし、新しい価値を見出す。

耳を澄ますと、そんな潮流の足跡がきこえてきます。

 

銭湯であれ、おふろカフェであれ、居酒屋であれ、

そこには、変わらず人が集っています。

 

時間の流れとともに、変わっていくもの、変わらないもの。

 

夜の時間が長くなるこれからの季節、

お酒を片手に、そんな物思いに「浸かる」のも、悪くないかもしれません。

 

 

M.F

捕鯨をテーマに、私たちのあり方が問われる「おクジラさま」

佐々木芽生監督と、真木太郎エグゼクティブ・プロデューサー(試写会にて)

 

明日、9月9日より、映画「おクジラさま」が公開されます(渋谷・ユーロスペース)。
クラウドファンディングで資金集めをしたという点で、“いま風”の作品です。
私は、出資した友人が出資者向け試写会に声をかけてくれ、一足先に拝見する機会に恵まれました。

日本人に捕鯨のことを聞くと、「西洋の人が反対しているけれど、自分たちだって牛や豚を食べているじゃないか」「食文化に口を出すのは、過干渉だ」という声が主流のように思います。

私も概ね、このような考えを持っていました。
しかしこの映画を見ると、自分の本当の声は、「捕鯨の実態についてよく知らず、鯨を食べる習慣もないけれど、聞かれたら賛成と答えている」ではないかと思うようになりました。

「おクジラさま」は、中立な作品だと評論されることも多いですが、佐々木監督は自ら「中立は無理だと、作りながら気づいた」とお話されていました。それくらい、いろいろなYES、いろいろなNOが作品に出てきます。平行線のまま、お互いのルールは尊重しているところもあります。意見を壇上に出した上で、着地点(妥協点)を考えるのが話し合いの意義だと思いますが、改めて世の中を見ると、「移民」「原発」など、二項対立している話題の多いこと。ある意味、白か黒かに決めたところで、それ以上思考する力を失っている気がします。

PR的にも、気づきがありました。それは、「発信した者が、ソーシャルメディアを制す」ということです。捕鯨に関しては、SNSの活用が世論の形成に大きく影響したことが分かります。作品の中にはマスメディアも登場しますが、SNSはマスメディアよりも手軽に、頻繁に発信でき、かつその情報をそのまま拡散してくれるファン(読者)がいます。ツールを使いこなす術を持ち合わせていないと、議論を闘わせるのに非常に不利、ということが見て取れます。言語的なことを言えば、多くの方が理解できる英語での発信が圧倒的に有利となる。それを理解しているか否かのちがいは大きいです。

捕鯨をテーマにした作品でありながら、メディアの時代に生きる私たちのあり方を問う、そんな作品だと感じました。内容は見てのお楽しみですが、複雑な事柄を、複雑なまま自分の中に取り込んで味わう、そしてどんな感情や感覚、言葉が湧いてくるかを観察するプロセスは、実験のような感覚です。おススメです。

田中

クリアな自分を取り戻す

ヨガを始めて3年ほどになるでしょうか。細々とではありますが、続けております。

 

ヨガというと昔は、少々宗教めいたあやしい雰囲気もあり、私もやってみるまでは、なぜそんなにヨガが人気があるのだろう?ただのストレッチじゃない?と思ったりもしていました。

 

私の通うジムでも若い女性から年配の男性まで汗を流しており、幅広い人たちに愛されていることが分かります。いやむしろ40代以上の男性が意外に目立ちます。

 

ヨガが人気のある理由。

それは、ダイエットや体力増強といった体力面での効果はもちろんありますが、それと同じぐらいかそれ以上に、メンタル面での効果なのではないかと思います。ヨガをやった後に感じるみなぎるエネルギー感、メンタル面のリフレッシュ感が本当に清々しく、自分を覆っていた薄い膜を一枚めくったようなクリア感です。

 

例えば休日の朝、起き抜けにヨガをやると、あら不思議、体の底からエネルギーが沸き上がるのを感じ、そのあとの家事や予定が本当にスムーズ。

 

そうはいっても、頻繁にジムに行けないこともあり、とうとうヨガマットを購入し家でもやることにしました。夜、家族が寝静まった後の密かな楽しみですウインク

 

私の通うジムではヨガレッスンの最後に瞑想の時間が数分程度あり、そこで全てがリフレッシュされる感覚があります。インストラクターの方の、「あなたなかにある思いを全て手放してクリアな自分を取り戻しましょう」といった言葉に導かれ、最後には何とも深い充足感とゼロになった自分に向き合える気持ちよさが残ります。この瞑想が実はとても大事なのですが、いつも生活している空間ではどうしても集中しきれず、そこが家ヨガの課題ではありますが。

 

大人になれば誰しも、仕事や家事、育児、介護など日々ストレスやジレンマの多い生活と向き合わなければなりません。誰しもが通る道ならば、身も心も何とか前向きに健やかに向き合いたいものです。ヨガによって一日の最後に、自分の中にあるネガティブなものをすべてクリアにして、ゼロに戻すのです。

 

ここまで書いて、あれ?悩み深き中年女性って感じになっちゃってる?と心配になってきましたが、深い悩みがあるわけでもなく、毎日楽しく過ごしておりますので心配ご無用です。

 

それと、ちょっと難易度高めのポーズだと割と早めに「無理」とあきらめてしまい、鶴太郎さんのような職人タイプでは全然ないので、こちらもご心配なく。

 

MRS

夏の終わり:浅草サンバカーニバル

 

学生時代に始めてから、間に何年か空きつつも、かれこれ20年近く浅草サンバカーニバルに出ています。

きっかけは、大学で入部したラテンアメリカ音楽のサークルが浅草に出ていたからで

大学の先輩に誘われ、一年目は訳も分からずパレードしたことを覚えています。

 

その後、いろいろあって大学に6年通うことになりましたが、

自分の大学時代はサークルと浅草以外にないと良いぐらい

大学生活のほとんどの時間を費やしました。

 

正直、パレードに出ること自体にそこまで興味があるわけではないような気がするんですが

サンバという音楽は好きだし、浅草に出ている自分が所属するチームとか、

当日のあわただしい感じとか、始まる前のちょっとした緊張感とか、好きなんだと思います。

 

今年も8月26日(土)に浅草の本番がありまして、

私も参加しました。我々のチームは3位という結果でした。

(※浅草はパレードコンテストで、出場チームのパレードに審査員が順位を付けています)

 

うちのチームは学生が主体で、幹部は大学2年生が担当し、

幹部をやるのは1年間だけです、その青春模様というか

毎年違う人たちがチームの中心になって活動していくというところも

好きなところです。

 

パレードが終わると、山車の解体や着ていた衣装の廃棄作業なんかもありますが、

「ホッピー通り」にある「浩司」という居酒屋で飲むのが恒例になっていて、

先輩から後輩まで集まって、今年のパレードの感想や昔話を聞いたりするのが、また楽しかったりします。

 

毎年、8月の最終土曜が本番ですが、

そのあと一週間ぐらいは、浩司に通い続ける強者もいて

去年は私も浅草の後に飲みに行きました。

 

今年は、9月に入って急に涼しくなってきましたが、

浅草が終わると、夏が終わったなあと毎年感じます。