初詣は神社のPRでは? | SOTOBORI STREET EYE!~赤坂外堀通りで働く広報コンサルタントの視点~

初詣は神社のPRでは?

 少々前になりますが、ことしも初詣で多くの神社やお寺がにぎわいました。私のここ数年の初詣は、一月一日ではなく、日をずらして都内の大きめの神社に行く形になっています。エイレックスでは、仕事始めの日にオフィスに程近い日枝神社に行くことが恒例になっています。

 

<写真は本文と直接関係はありません>

 

 一種の“職業病”なのかもしれませんが、人が多く集まる場所に行くと、どうやって集客のPRをしているのかなと、ふと考えてしまいます。

 神社がどう収入を得ているのかをビジネス的に見ると、

 

 寄付-企業や商店、個人からの寄付(よく木の札が並んでいる)、お賽銭

 物販-お札、お守り、絵馬、おみくじなど

 イベント(神主さんら神社の人が何かをしてくれることに対価を払う)-お払い、七五三、結婚式、御朱印(最近ブームになっています)など

 

 寄付は別として、イベントや物販がメインのビジネスといえば、美術館やコンサート、スポーツイベントに構造は似ています。お賽銭も多くの人に来てもらった方が、金額が増える可能性が高いです。いずれにしても、何らかの形で人を惹きつけて、その神社に来てもらわなければなりません。

 つまり、「きっかけづくり」をすることが、集客のPRの鍵ではないでしょうか。そう考えると、「昨一年の感謝を捧げ、新しい年の無事を祈る」という初詣は、これにより、全国で何千万人という人が動くわけですから、実に巨大な「きっかけづくり」ですね。

 

 調べて見ると、初詣の歴史は意外と新しいようです。こんな記事がありました。

「「初詣」の歴史は意外に浅い!? 広まった理由とは」

 

 ほかにも、神社にはそれぞれ、商売繁盛や恋愛成就などご利益の違いがあったりしますし、厄払いというのも「きっかけづくり」と言えます。

 

 神社に行った時は、境内の凛とした空気を感じて、お参りをすればよいのですが、つい余計なことを考えてしまいました。神様、ごめんなさい。