地方のメディアリレーションは楽し

最近、地方メディアにアプローチする機会が何度かありました。

東京では、記者は、他社にニュースを抜かれてはならないというプレッシャーのなかで、
生き馬の目を抜く生活を送っているように見えますが、地方の記者は少々違うように見えます。

例えば、東京の記者は、とにかく多くのニュースのなかで、どのニュースを取捨選択するかを、
瞬時に判断しなければならず、我々のような企業の広報をやっている人間がアプローチして、
ニュースネタを紹介してみても、そのニュースのバリューが低そうであれば、会ってもくれません。
忙しいから当然ですが…。

一方、地方の記者となると、東京からメディアアプローチのために訪ねてきたというと、
「わざわざお疲れ様です」と労ってくれ、せっかく来てくれたんだからと、取材にも来てくれる。
さらには、かなりの確度で記事にもしてくれます。

もちろん大阪や名古屋といった大都市圏とそうでないところとでは、同じ地方と言っても
差はあるかと思いますが。

もちろん、地方メディアだからと言って何でも記事にしてくれるわけではありません。
その地方に縁のあるニュースネタに仕立てて提供しなければ、メディアにとって魅力的な情報とはいえません。
そこは広報マンの腕の見せ所なわけです。

特に新聞の記者は、若いうちに必ず一度は地方の支局勤めをするのが通例です。
地方の記者に聞いてみると、皆さん案外地方での記者生活を楽しんでいらっしゃるようにお見受けします。
そんな余裕があるから、我々を温かく迎えて下さるんでしょうか…。

地方に行くと、その土地土地の美味しいものを頂いたり、人の温かさに触れたり、仕事以外でも
色々と癒されることもあるわけで、そんな楽しみもあります。

また、地方メディアへのアプローチをする時は、東京でのそれをするときとは頭の使い方も少々
異なりますから、発想のトレーニングにもなります。

私事ですが、東北地方にはほとんど行ったことがありません。
今度は、東北地方でのメディアリレーション、やってみたいなあ…。

MRS