「セックス・アンド・ザ・シティ2」を押さえて初登場2位となった、子供から大人まで楽しめる映画とは | SOTOBORI STREET EYE!~赤坂外堀通りで働く広報コンサルタントの視点~

「セックス・アンド・ザ・シティ2」を押さえて初登場2位となった、子供から大人まで楽しめる映画とは

5月23日、6月5日、6月20日と子供と映画を見に行ってきた。

劇場版「仮面ライダー電王」の5作目、6作目、7作目となる映画だ。

(正式には、下記のように「仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー」という長いタイトルがついている)

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小学生の男の子を持つ親ならご存知だと思うが「仮面ライダー電王」は、通称“平成仮面ライダー”シリーズの8番目の作品だ。

実はこの「仮面ライダー電王」、テレビのシリーズはとっくに終了(平成19年1月~平成20年1月)しているのに未だに根強いファンがいて、映画が作られている驚くべき「仮面ライダー」なのだ。

「ぴあ映画生活」の「仮面ライダーシリーズの中でも電王が支持される理由」によると

かつて一世を風靡した「仮面ライダー」の魅力を大胆かつアップデイトにアレンジしている・・・(中略)・・・「電王」はその究極だった。 いわく「電車に乗るライダー」。いわく「“変身”ではなく“憑依(ひょうい)”するライダー」・・・・・・。しかし、この一見違和感に満ちた設定が、一流の現場スタッフの創意工夫と、これ以上ないほどハマったキャストの才能発揮によって、無限の面白さを生みだす“打ち出の小槌”となったのである。昨今のキャラクター番組のヒットの条件のひとつが「親子で楽しめること」「幅広い世代に支持されること」だとすれば、ここまでそれを満たしている作品も他にないだろう。

とのこと。

今回は、2週間の上映期間で3作連続公開されるという企画。1本見ると2本、3本見たくなるという電王ファンにはたまらない映画となった。

根強いファンがいることを裏付けるように、その2作目が公開された6月5日~12日の映画興行ランキング(興行通信社)では「セックス・アンド・ザ・シティ」を押さえて2位(1作品目も登場週に2位)となった。

そして3作品目も本日(6月21日)発表された、週末(6/20-6/21)の映画興行ランキングで「告白」に次いで2位となった。

私事で恐縮だが、小学生高学年の子供を持つ親にとって、思春期を迎える子供と共通の話題が持てるのは正直ありがたい。子供が熱心なファンだったので昨年の秋以降DVDで見るようになった「仮面ライダー電王」。

今回3作品見終えてその「奥行きのある面白さ」が理解できるようになった。また、DVDを一緒に見るようになって、親子の会話も弾むようになったと思う。

近年、子供向け商品などで、その「財源」である親を潜在ターゲットとして狙いうちしてくるマーケティング手法が目立つ(例えば、同じ子供を対象にした戦隊シリーズにしてもヒーロー役にかなりのイケメン俳優を起用して母親層を取り込んだりするもの)が、この「仮面ライダー電王」も、親世代を潜在ターゲットにしているかのように思える、凝った内容となっている。

「親子で楽しめる」「幅広い世代に支持される」キャラクター、時代を取り込みつつ進化する「仮面ライダー電王」シリーズ。誤解を恐れずに言えば、次の劇場公開版も期待したい。

江良嘉則