鼻の穴は2本だから、2本抜くんだ。と、勝手に思い込んでましたよ。それが大の間違いで...。
処置室に呼ばれ、エプロンをされました。
吐きそうになったら言ってくださいと言われながら。
え?え?なんで、エプロン?吐く?なにそれ、そんなに大変なことが起こるのか?!と思い、心の準備もできぬまま、次の瞬間・・・
何が起きたのかわかりませんよ。
穴の中のガーゼを抜くだけやのに、なんでこんな痛いのか??激痛が走りました。
しかも、次々と抜いていくんです。あれ?2本じゃないやーん!!じつは、6本もこの鼻の中に入ってたのです。もうむり、息できない。と、2本残して一時中断しました。
もう、なみだ、なみだです。
次の日は、なんとか勇気を振り絞り、無事に抜きました。
もう、ほんとに辛い体験でした。

それからは、無事退院し、大量の薬をもらい、定期的に耳鼻科に通い、鼻のカサブタを取る作業でした。
それも痛かったですよ。脳みそほじくられてる感覚でした。なぜか刺すような頭痛がするのです。
だから、絶対絶対もう二度とやりたくないのに、
めっちゃ辛かったのに、頑張ったのに、一年足らずで再発です…。


ちゃんと一年定期的に耳鼻科に通って、言われた通りの事をしてきたのに、(毎日の服薬、鼻洗浄、など)

なぜ、再発???
手術後のことを詳しく書いたのは凄く辛かったし、もう再手術したくないから、これ以上辛い思いしたくないからなのに。

ほんと、健康だけが取り柄の体だったのに。

病は突然。ある日からじわじわと知らずに自分の体をむしばんで行く。

憎くて、叫んでも、昔のようには戻れない。
それが今はすごく、辛い。
昔に戻れたらどんだけいいか。あの日に戻してほしい。日常を戻してほしい。当たり前の感覚が、当たり前じゃなくなった瞬間、絶望しか残らなくなり、希望が持てなくなり、もう生きてる意味がわからなくなる。
無臭の世界とは、そういうこと。
ひとりぼっちになる寂しさ、誰にもわからない。
神様に頼んでもどうしようもない。
今日乗り越えても明日また辛い日々が始まるから、
朝起きるのが辛い。でも家族がいるから生きていかないと行けない。小さい子供達の為に生きないといけないから、がんばるしかない。