潮州古城の翌日、私は汕頭市小公園歴史文化区へ向かった。その中心にある中山記念亭(地元では「小公園亭」の愛称で親しまれている)に立つと、放射状に広がる騎楼街並みが一望できた。
前日の潮州の静けさとは対照的に、ここは活気にあふれていた。まず目を引いたのは、バロック様式と潮汕伝統装飾が融合した騎楼のファサード。改修された「源成瑞頌」の扁額や「潮汕文芸人材一条街」の看板が、往時の商都の繁栄と現代の文化発信を結びつけていた。
歩いていると、あちこちで「楽しいこと」に出会う。南生貿易公司百貨店の旧ビルでは、当時のエレベーター跡を見上げて時代に思いを馳せ、「飄香ショップ」では熱々のカキ焼き(蠔烙)を頬張った。すぐそばの老妈宮粽球で甘じょっぱいちまきを買い、手に取りながら食べ歩きできるのもこの街の魅力だ。
特に面白かったのは、「潮汕文芸人材一条街」に並ぶ工房。潮繍の針使いを間近で見たり、木彫りの細工に感嘆したり、職人さんと気軽に話せる。土産に工夫茶の茶器を選ぶ観光客でにぎわう様子も、活気そのもの。
夕暮れ時、灯りがともり始めた騎楼をぼんやり眺めながら「潮州の歴史が『静』なら、汕頭の小公園は『動』のドラマだ」と実感した。翌日にはまた違う発見がありそうで、名残惜しさを覚えながらホテルへ戻った。
