お父ちゃんから息子へ。「大きな木がほしい」 | あれもあれだから家つくっちゃいました。

お父ちゃんから息子へ。「大きな木がほしい」

自宅のネット開通記念投稿。



昨年末、ようやく念願だった絵本を買いました。


おおきなきがほしい/佐藤 さとる
¥1,050
Amazon.co.jp

初版はおそらく1971年。自分が読んだ記憶のあるのが保育園ぐらいだからもう25年以上前です。でもうちには4つ上の兄ちゃんがいたから(今もいるけど)、もし仮にこの絵本が兄ちゃんのお下がりと考えると、うちの親(買ったのはたぶん母親。これが父親だったら軽く尊敬しちゃう)は、発表から35年以上も読まれ続けるベストセラー絵本を、当時自分たち子どもに読んで聞かせたことになります。もちろんこんな絵本のことはここ最近まで忘れていましたが、2年前ぐらい、息子と絵本を読み始めた頃に、「そういえばこんな本」と思い出しました。意外に文字もページ数もそこそこあるので3歳ではちょっと早いかな。やっぱり対象は年中ぐらいからだと思います。


まぁとにかく「男のロマン」ってやつです。ぶっちゃけこの絵本はお父ちゃんが読んであげたほうがよいです。

木の上に自分だけの部屋をこしらえて、大好きなホットケーキを自分で焼いて、本を読んで、小鳥たちとお話して、ベッドルームまで作って、冬にはストーブまで持ち込んで、高い高い木の上から下を眺めて「あぁ、車がかぶとむしみたい」なんてつぶやく。。。なんて夢のような空間!

おまけにまだヨチヨチ歩きの妹のために手動のゴンドラまでつけちゃう優しさ。

そして一番は、こんな少年の空想なお話を

ママは話半分に聞き流し、父親は目を輝かして「うんうん、おもしろいなぁ」と聞き入るっていう家族の構図(笑)だって、父親と少年は次の日曜日に、本当に大きくなる木を買ってきて家の小さい庭に植えちゃうんだもの。やっぱ父ちゃんはこうでなくちゃ。


自分が家づくりのテーマにも掲げた「木のもつあたたかさ」の心象イメージは、もしかしたらこの本が原点かもしれません。


自然の雄大さ、寛容さ

四季の移ろい

想像力

生きとし生けるものへの慈愛

親子愛、兄弟愛


色んな要素がこれ一冊に凝縮されています。


おそらく多くの人が、この本を子どもの頃読んだ、もしくは今子どもと一緒に読んでいる、過去に読んであげたと思います。

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