フィリピン パナイ島のイロイロにある英会話スクール MK EDUCATION さん 9日目。フィリピン滞在65日目。
スクーバダイビング(スキューバーダイビング)についてちょっと真面目なことを書きます。
でもこれは、あくまで私個人の考えで、賛否両論あると思いますが。私の希望というかお願いみたいなものだと思ってください。
今まで行ってきた学校は社会人が多い学校で、生徒は日本人のみでしたが、今滞在しているMKさんは、10代〜20代前半が大半で、大学生がとても多いです。
生徒は韓国人と日本人が同じくらいの比率、少し比率は少なくなるけれど、中国人も沢山います。
ここに来てよく聞くのが、スクーバダイビングの最初のライセンス、オープンウォーター講習が(OW講習)、セブの韓国人経営のお店なら1万5000円くらいで取れるから、ダイビングのライセンス取りたいな〜
という会話。
多くの日本人の学生が安くダイビングのライセンスを取っているそうです。
ネットで検索すると沢山出てきました、きっとセブではもっと多くの学生が取得しているのでしょう。
でもね、これ、私はあまりオススメしません。私の友達や家族なら少し高くなってもセブなら日本で取るより安いのだから、日本人が居るショップにしてと、お願いすると思います。
・なぜか?
ダイビングは簡単に死ぬからです。
人は10センチの水深でも溺れます。本当に死ぬのです。
・なぜ韓国人経営のお店は勧められないのか。
講習が英語だからです。
韓国人経営、アメリカ人経営、でも日本語スタッフがいれば問題ないと思います。
テキストは日本語のお店もあるようですが、それならまぁ平気なのかなとも思うけど。
読んでいて疑問を持った時、日本語でも理解できない部分を英語で質問し理解するのは難しい。
日常会話ならなんとなくとか、ニュアンスで分かれば良いかも知れませんが、ダイビングではよくないなんです。死ぬから。
無知だからこそ、この激安ライセンス取得に恐怖を持たず、受講できるかもしれませんが。
私からしたら、OW講習がカタコトの言語だなんて恐ろしいです。
激安の店は、もちろん、ダイビングのきちんとした知識のある大ベテランのインストラクターの方が講習すると思います。カタコトの英語でも大丈夫、しっかり教える自身がある、そう思っていると思いますし、実際そのインストラクターさんは、きちんと講習していると思うんです。
でも日本人って、理解したフリしたりするでしょ?なんとなくしか分かってないのに、オッケーオッケーって言ったり。
それが危険。なんとく理解じゃダメなんです。
この激安でライセンスを取ったダイバーは、Cカードというカードは持っているけれど、結局きちんとし知識を得ていないからこそ、ノンダイバーに、激安のお店を勧められる。そして、どんどん広まっていく。
安い。というのは魅力的ですからね、日本で取るのの3分の一くらいの価格で取得できます。
でもこの広まり方…けっこー恐ろしいなと思いました。この講習で事故が起きていなかったとしても、カタコトの言語で充分な理解を得ていないオープンウォーターダイバーは事故を起こす確率は高いのではないでしょうか。
何千本とダイビングしていて、海保に指導をしていたしもするような、プロ中のプロ!のような方でも、1つ間違えば亡くなってしまうのです。
ダイビングはすごくキレイで楽しいけど、少し気を許せば死ぬという事をちゃんと知ってほしいと思います。
でも!韓国人と英語がネイティヴ並みに喋れる人なら本当にオススメです。安くて良いお店だと思います。それだったら安心。
激安でライセンスを取得した人のブログを複数読ませていただきましたが、本当にどのお店のスタッフもとても丁寧な講習をしているようだなと思いました。
ですが、何度も言いますがダイビングは簡単に死ねるのです。
・英語の実践的な勉強にもなるからライセンス講習を英語で受けよう。
そんなの陸上の買物とかで実践してください。死ぬ危険があるところでわざわざ実践しなくて良いと思います。
・講習は簡単な英語だから、ちょっと英語勉強していれば理解できるから大丈夫。
水深10メートルで、いっぱい空気を吸い込んで、息を止めて浮上したら死ぬって理解してますか?英語で言えますか?
なぜ減圧症になるのか理解していますか?英語で言えますか?
コンパスの見方ちゃんと分かってますか?ナビゲーションできますか?
オープンウォーターは、すぐ取れるし、簡単といえば簡単だけど、カードをゲットすることなんかより、ちゃんと理解することが大事なんです。
海は美しくて神秘的で生命力に溢れていて素晴らしいけど、人間の生きる場所ではないのです。ちゃんとルールを守らないと死ぬし、理解してないないと死ぬんです。
ガイドが助けてくれる?
甘い!
ガイドだって人間です。パーフェクトではありません。両方死にそうな場面なら、自分の命が優先なのは当たり前です。自分の命があるからこそ、人を助けられるのですから。
ダイビングに大切なのはセルフレスキューができることだと私は思っています。
ガイド1人で何人のダイバーを見ていますか?
余裕ができて楽しさのあまりガイドやバディから何メートルも離れていませんか?
・水深10メートルでガイドやバディとも離れた状況で突然レギュレーターから空気が吸えなくなったらどうしますか?さらにオクトパスも壊れていたらどうしますか?全く息吸えないができない状態です。
ダイビングで息が吸えないと気づくのは、息を吸おうとした時、すなわち息を吐ききって、まさに息を吸いたい時です。
怖くなって急浮上?最悪急浮上する時どうすればいいか知っていますか?
息を止めてガイドまで泳ぐ?自分が何分呼吸を止めていられるか知っていますか?
泳ぎながら進んでいる場合、追いかけても追いかけても、追いつかないことだって考えられます。
そんな時にパニックにならず落ち着いていられますか?
思い出してください。最初に『事故が起きても責任を追及しません』と記載された書面にサインをしていますよね?
ダイビングは全て自己責任なのです。
オープンウォーターのライセンスというのは、体験ダイビングとは違ってもっと深いところに行ける。世界中いつでも自由にダイビングできる。その通りです。
でもそれだけのライセンスでは無く、上記の事が全部自分できる、分かっているという証明なのです。
オープンウォーターを取得すると
国内・海外問わず自分たちでダイビング計画を立てて、インストラクターの引率なしで、講習を受けたのと同じかそれよりもよいコンディションで、限界内でのダイビングをすることができる。ようになります。
そんな無知な状態で、ライセンスを持っているからといって、インストラクターなしに潜水計画を立て、バディダイビングでもしようものなら。すぐ死ぬだろうと思います。
あるブログで、激安のお店でライセンスを取った人が、ダイビングは泳げなくても大丈夫、と書いている記事がありました。
誰かに言われたのか、または自分で思ったのか分かりませんが。そんな訳ありません。
足のつかない島が遥か遠くに見える沖で、もしトラブルが起きたらどうしますか?泳ぐしかありませんよね。泳げないなんて論外です。
ライセンスを持ってて、ダイビングは泳げなくてもいいと思うなんて、きちんと理解できていない証です。
もちろん、競泳のようにバシャバシャ泳げなきゃいけない訳ではありません。私もそれはできませんし、フィンを履いているので手で掻いたりすることもしません。
でもやっぱり、まずは1人で浮けなきゃだめです。バタバタしないで力を抜いて、ぷかっと水面に浮けて、水面をフィンキックでスイスイ移動できるくらいは泳げなきゃダメです。
それができない状況なら、ちゃんと自分を見てくれるガイドをつけるべきです。
英語で講習を受けると、こういう勘違いした理解の仕方をしてしまいます。
私は常にインストラクターを付けるからいいし。と思うかもしれませんが、そういうことではなくて、Cカードというのは、それらができるという資格なのですから。
長くなってしまいましたが、
なので、私はカタコトの英語ではしっかり理解するのは無理だと思っています。
それでも、安さにこだわるならそれでいいと思います。ライセンスを取ったきり潜ってない方
も沢山いますし。
でも、本当に水中で人は簡単に死にますから。心配性なくらい、もしも、もしもを考えて欲しいなと思います。
1万5000円でダイビングのライセンスが取れるのは、本当に安いしお得ですが。
私は、14年間ダイビングをしていて、500本以上潜っています。
おせっかいな話だとは思いますが、その経験を踏まえると、日本人がダイビングの最初のライセンスを取るなら、もしもの時の為にも、日本語がネイティヴのスタッフがいるお店で取って欲しいなと思います。
最初だけですよ。自分で何でもできるようになったら、どのお店でもいいと思います。
ダイビングライセンス取得のご参考になれば幸いです。
ちなみに、なぜ激安かを考察していた方が、
お店はボロボロでシャワー、トイレが小汚く、ホテルまでのピックアップも、海のガイドもインストラクターがやっていたからかも、と書いていましたが。
激安関係なく、ダイビングショップはだいたい全部そんな感じです。笑
日本でもそんなに綺麗ではありません。すごく綺麗なところは、レアです。
まぁ、海辺ですからね(^^)
なので、激安の理由はそこではなくて、ショップさんの営業スタイルだと思います。
韓国語か英語がペラペラなら、ほんとに安くてオススメなんですけどねぇ。