病院生活が終わり今日ご主人様が帰って来る
去年11月9日
発病から思い返せば・・・・・・
長い道のりだった
お風呂場でろれつが回らず
グッタリしていたご主人様を見た時は慌てた
翌日やっと集中治療室へ入室させてもらって
色んな装置がついた状態で横たわった姿を見た時は
事の大きさに覚悟した
目は開かず、名前を呼ぶと「はい」と微かに返事はするが
会話は出来ず、微かに頷くだけ
右手に手を出すとふわりと握りかえしてくれるだけだった
一般病棟へ移ったと聞いて喜んで飛んで行った時の事が
今は一番恐怖を覚えた瞬間として残っている
1日2回決まった時間しか入室出来ない
集中治療室にいると思って病院へ行った
少し前に一般病棟(急性期病棟)へ移りましたよ!
と言われ心躍って病室へ
時間は18時過ぎ
夕食の時間だった
部屋に入ると
ベットを起こしてもらって独りスプーンを握って食事中だった
その姿を見て
『 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 』
掛ける言葉を失って立ち尽くしてしまった
虚ろな眼差しで、お粥の入った容器を一点に見ている
震える右手でスプーンを持ち
テーブルの上のお粥をすくい口に運ぼうとするが・・・・・
すくったしゃぼしゃぼのお粥がほとんどこぼれて
胸元がびちゃびちゃになっている
普通なら1秒もかからない動作が・・・・・
震える手ですくって口に運ぶ
5秒・・・・・
10秒とかかる
更にフリーズ状態が入るから・・・・・・
1口が1分近くかかっていた
目の前の おりぜ には気づく余地もない
今から思えば
右脳からの出血だが
多分漏れた血液が脳全体に
かなりの範囲を圧迫していたのだろう~
ああなるのだと、今は何となく理解はできるが・・・・・・
あの時は・・・・・・
ほんと言葉が出なかった
一瞬にしてこの先の事を考えていた
『 どうしよう~?! 』
私・・・・どうしよう~
ご主人様・・・・どうしよう~
どうにかなるものです!
お陰様で今日退院です
よく頑張ってリハビリをしてくれた!と思います
でも、後遺症は残っている
まだまだなんだよな~
社会復帰しないと!
やってくれると思います
おりぜ が信じて愛したご主人様だもん