いつもは通らない森の中の道を車で通ったときの話。
両サイド森の道を通ったとき、
『悲しい…』
そんな気持ちをキャッチした。
ずーっと悲しいの気持ちが道沿いにある感じ。
私は木が歌ったり話したりするのを何度も聞いたことがあるので、この森が悲しいって言ってるのかな?
昔この場所で何かあったのかな?
そんなことを思いながら車を走らせていた。
でもその悲しい気持ちは、木の感情ではなかった。
道沿いに、ペット霊園があったのだ。
あー、飼い主さん達の悲しみだったのか。
私も兎を2羽飼ったことがあって、1羽はもう何年も前に、そしてもう1羽は昨年の12月に亡くした。
本当に体が燃え尽きるような悲しみ、崩れ落ちるような脱力感、視界が狭まるような感覚。
よくわかる。
そんな飼い主さん達が、最愛のペットを連れて通った道。
それは悲しみが色濃く残るわけだ。
その道を通りながら、私も亡き愛兎達を思い浮かべた。
ちゃんと虹の橋を渡って、楽しくやっているだろうか。
そして、この道にたくさんの悲しみを落とした飼い主さん達も、前を向いて明るく過ごしていたらいいなと心から思った。
人が道に悲しみを残せるなら、最愛のペットにも、感謝の気持ちも大好きの気持ちも、届けることができるんじゃないかなって思ったから。
たくさん届いてたらいいなぁ。