ニコラス・フラメルと賢者の石
ニコラス・フラメルとは?
ニコラス・フラメル(Nicolas Flamel)[1330~1418]とは、14世紀のフランスで活躍した錬金術師で、『アブラハムの書』と呼ばれるカバラの秘法書を解読して『金の変成』や『賢者の石』を精製したと言われている中世有数のオカルト界の偉人である。また彼がパリに建てた家(オスピス)はパリで最も古い建造物である。
ニコラ・フラメルの逸話
パリで出版業者を営んでいたフラメルは、ある日夢の中で天使に「ある本を解読して神秘を発見するだろう」と言う預言を受ける。それから数日後、フラメルは黒い肌をした異国人から、その夢に出てきた書物(アブラハムの書)から売り渡される。しかしその書物はふるい古代語で書かれておりフラメルには理解できなかった。そこでフラメルはこの本の解読の為、、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼におもむき、ユダヤ人のカバラ学者カンチェスに学んでこの秘法書を解読し秘義を獲得する。
フラメルはスペインから帰国後は、書物から得た錬金術の技術で財を成し、教会や病院、礼拝堂などへの多くの援助を行った。また彼は『アブラハムの書』の解読で得た知識を多くの著書に残した。後に彼の著書は多くの錬金術師に大きな影響を与える事になる。
賢者の石とは?
『賢者の石(lapidis philosophorum)』とは、中世ヨーロッパにひろまった錬金術の霊薬で、『卑金属を金に変える際の触媒となる物質』だと言われています。他にも『人間を不老不死にすることができる』、『人工生物の創造できる』と言う逸話もあります。
賢者の石の同様・類似霊薬
・エリクサー
・エリクシル
・ティンクトゥラ
・仙丹
・赤い石(水)
賢者の石精製方法
錬金術師ジャービル・イブン=ハイヤーンの説によると、水銀と硫黄の2要素をある特定の比率で合成する事によりが賢者の石精製できると言う。後に塩が加わり3要素とだと言う説もある。
賢者の石の精製工程で代表的な説は、水銀と硫黄を「哲学者の卵」と呼ばれる密閉された容器で加熱し、その合成物を「黒→白→赤」に変化させていき、最後に発酵と呼ばれる作業を行う事により「賢者の石」が完成すると言われている。加熱した際に変化していく各色には意味が「黒」は死、「白」は復活、最後の「赤」はアゾートと呼ばれ「宇宙の精気」が凝縮した状態を表していると言う。これらの工程は「世界の創世」を模していると言われている。
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