蒸し暑い日が続いています。
この間の日曜日もそうでした。
何をしても、非生産的。だったら好きなことしてゴロゴロしていよう・・・
しばらく積読だった雑誌を開きました。
「文芸夏号」
終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
の歌人・穂村弘さんの特集。表紙に彼の写真が載っているぅ
本屋さんで見かけたときに、それだけでかなりお買い上げ指数が高かったけれど、
貧乏学生時代の習性が、未だに抜けず
改めて、目次を見ました。
おぉっ
中村文則だ!
彼は、大学の後輩です。
ゼミ活動で苛め抜いたとか、学食で何かご馳走してあげたとかという関係ではないけれど
一時期、同じ校地で、同じ時代と空気の中を生きた、というだけでデビュー当時から、親近感がありました。
更に、彼の魅力に触れたのは、同窓会の講演会のときでした。
いかにも「作家先生」らしい、不健康そうな空気を引きずって(失礼!)登場。
眼もウサギ
みたいに真っ赤でした。
学生時代の思い出を問いかける司会者に「あんまりありません」なんて応えたりして、
会場中が彼からアナーキーな発言を期待したそのとき
「仕事をしていて(小説を書いていて)、今、面白くって面白くって仕方がないんです」
と言いました。
“何と健康的!健全な!青年らしいことば!”と驚愕していると
ウン十年前には、教壇で学生達をシゴキ抜いた伝説の教官が
「中村君、本当にありがとう。いい仕事とめぐり合ってくれて、本当にありがとう」と
言うではありませんか!
(これには感激。一緒に聞きたかった私の戦友は、この歴史的瞬間を逃したのだよなぁ)
こういうのを天職って言うのかも!
努力の成果が日の目を見たり、達成感や他人からの評価を得たとき、
初めて使える言葉だとずーーっと思っていました。
でも、いいんですねぇ。
自分が、その仕事に打ち込むことができれば。
若い人に、またおしえられちゃった。
そこで、今日のことばは
天職。(転職ではなく・・・。)
そりゃ、辛いこともあるし、情けなくなることだってあるけれど
「面白くって面白くって仕方がない」感じ
私にも、よくわかる。
今日、よんで下さったあなたへ。
今取り組んでいることで、「面白くって仕方がない」ときが、来るかも知れません。
いつやってくるか、わかりません。
転職しちゃったら、一生わかりませんよ。それは、もったいないかも。
辞めるのはいつでもできる(←これは私の指導教官の口癖。)のですから、
そのときまで、ユルユル続けていてもいいんじゃないかなぁ
天職にめぐりあっている、のであれば、私もうれしい。
「作家は天職」という、私の後輩「中村文則」をご贔屓に
。