564.勇気の扉
え~~
二月の半ばにさしかかり冬の残像を感じると同時に春の訪れが待ちどうしくなるこの季節。
アウターを脱ぎ捨て七分袖なんを着て春よ来いと待ち
桜の咲き乱れるのを今か今かと、まるで戦場に行った主人を待つ女のように日々過ごしている。
主人の帰りは春の訪れ
早く春がくればいいな
でも結局のとこまだ寒いな。
どーもみんなのオサムちゃんです。
そんな俺は飲食店に関しては初めて行く店には入れない『店見知り』をする。
しかし前から気になっている店がVIVREのすぐ裏にあり
スタバなどシャレ乙なカフェが並ぶ通りから一本入ったトコにその店はタダナラヌ雰囲気をまとい存在する。

この通路の一番奥。
昼だというのに薄暗く散らばる段ボール
木製の狭い入口からそっと中を覗くとかなり人生のベテランの方々が所狭しと中華鍋を振っている中華料理屋
色んな人にその店を紹介するも入口や看板やオーラに圧倒され結果
「いや~ あの店は入りきらんわ。」
と白旗をあげ帰ってくる。
いつしか俺達の間では‘ゲトー中華屋’と呼ばれようになり近づく事すらしなくなっていた。
そんなある日、
勇気を奮い立たせ 4人でゲトー中華屋の狭い入口の扉を開いた。
扉を開けると入口ですぐに注文を聞かれた
わずか3秒
もちろん座る間もない
メニューも知らない
奥に貼ってあるメニュー表を見つけ最初に目に入った文字をそのまま読んだ
「ダ、ダ、ダ、ダル麺!」
「はい!ダル麺一丁!」
他の3人も同じく入口で立ったまま注文する
「麻婆豆腐!」
「ビーフン!」
「焼きそば!」
あっという間に注文が終わり案内されたテーブルに着く
予想通りというより予想以上の店内
俺たちのテーブルの横壁を足が水分でできているカサカサ走るヤツが睨みをきかせている
そんな空気にやられながら話していると
人生の大ベテランの方が俺たちの飯を運んで来てくれた。
その方に一応お願いしてみる
「あの~すみませんけど写メ撮ってもらっていいですか?」
戸惑った様子で大ベテランの方が携帯を手に取り
パシャ
カメラが自分の方に向いていてドアップのエプロンがうつる
「あっ それ逆なんで反対むけてもう一回いいですか?」
パシャ

パシャ

パシャ
パシャ「あ…ありがとうございました…」
苦笑いを浮かべながら大ベテランはその場を去った。
味はというと、是非とも己の舌で感じてほしい。
是非ともダル麺を。
会計の時にレジにはラスボスでキングofベテランの方が暗算して金額を言われるけど、、、
少し疑ってしまい俺も心で暗算してすみませんでした!!
またいつか!いつの日か!多分行きます!
