真・女神転生3ノクターン、マニアクスについて、なんか書けないかなと色々考えていました。
設定集とかで公式見解が有るのかもしれませんが、それを無視して語ります。
ネタバレ多め、注意。


ノクターンはとても余白の多い物語で、残された謎も多めです。
巻き込まれ型の主人公ですが、主人公が話さない物語なのでプレーヤー任せな所がかなりあるかんじですね。
ノベライズも出ていますが、そちらは私未読でございます。

アマラエンドは主人公の選択により辿り着くものですが、そこに至る心理はちょっと想像が難しいです。
主人公が悪落ちならぬ悪魔落ちする過程がはっきりしておらず、何となく魔人と戦わせたいプレーヤーに流された印象があるような? ないような?

人修羅さんの(ラスボス曰くの)暗黒に染まった心が、どんなものなのかなと色々考えてしまいます。

もうちょっと坊ちゃまと交流があれば…。
今回のルシファー閣下は待ちの姿勢が強めですね。
悪魔に堕ちきるかどうかの選択も人修羅さんの意思に任せる感じでした。

人修羅さんについては、
ルシファー閣下が自分の心の形に似せて作った、とのモノローグがエンディングで入ります。
これは敵対する相手であるべき唯一神が語っていると推測できます。
神が自らに似せて人間を作ったというエピソードとの対比でしょうか。
とりあえず人修羅さんはルシファー閣下と心のあり方が似ているようです。

ラスボスさんには怒りに満ちてるだとか暗黒と言われてしまう、混沌王人修羅さんの心の有り様は想像するしかありません。
運命を理不尽と思うならば云々と思念体に言われるのを加味すれば、日常が壊され、友人達も変貌するこの世界に悲しみを覚えて怒っているのかもしれないな、とも思いますが、そうなると閣下との関係がやはり拗れそうに。
主人公を人間から悪魔の体にしたのは閣下なのですから。

身も心も悪魔になるのがアマラエンドですが、悪魔の心は意外に純真であるかのかも知れず。
オレ最強の理であるヨスガを否定していますから、血も涙もない感じとは違うのかも知れないなと思ってしまいます。
まあ、これは人修羅に夢を見ているだけかも知れませんが。
いや、むしろルシファー閣下に夢を見ているだけですね。

ところで主人公は人間のままで東京受胎という変容を生きられたのでしょうかね?
勿論それはゲーム上ではあるはずのない仮定ですが、先生との会話を見ると生き残れていたのかも知れず。
人修羅さん、アマラエンド以外のエンディングを見ると、実はどれでも新しい世界の創造主になっていたりします。
主人公はやはり何かしら選ばれた人間であるような気がします。
救世主とかなんでしょうかね。分かりませんが。

アマラエンドで語られる光と闇の最終戦争の行方を是非知りたい所です。
これでもう一本ゲームを作っていただきたい。
真4Fで唯一神倒しているし、できそうなんだけどなぁ。

そう言えば閣下は腰が重かったんですよね、最終戦争に対して。
混沌王たる人修羅さんが生まれるまでずっと待っていた訳ですが、結構壮大な計画だったりしないかな。
悪魔に成りうる人間を何代も前から形作っていたとかありそうですが。

そう言えば今回、人修羅さんの家族の影が無いんですよね。
フィールド会話から察するに、人付き合いは悪くなさそうでしたが。
家族の安否を確かめにいくイベントがなかった彼は、どんな人間だったんでしょうね。

閣下に夢を見るついでに、スキルの貫通を閣下に解放して貰うのですが、貫通って閣下の弱点なんですよね。
老紳士は人修羅さんをみてすっと笑みを浮かべるシーンに、思わず自分を殺せる存在ができたことを喜んでおられるのでは、と思ってしまい脳内が盛り上がった私です。
坊ちゃまが未来を思う心で、老紳士は自身の終焉を願う心、分裂した二つの心が…なんて思うとちょっとたぎります。

どこかに素敵文章は落ちていないものか…!