
『ハーキン 谷へおりた きつね』
さく ジョン・バーニンガム
やく あきの しょういちろう
童話館出版
ハーキンは山の上に住むきつねです。
家族と住んでいます。
ここにきつねがいることは、谷の村の人は知りません。村の地主はきつね狩りが好きで、見つかれば、殺されてしまいます。
でもハーキンはよるに谷間の村へおりていき、いろいろなものをみるのが好きでした。
お父さんに絶対に行ってはいけないと言われているのに。
谷には沼がたくさんありました。
そこを渡れる小道を見つけました。
とうとう、森の番人に見つかり、ズドン!と銃を打たれましたが、なんとか逃げました。
森の番人はきつねのことを地主に言い、さっそくきつね狩りをすることになりました。
家族は殺されてしまうのでしょうか。
でもハーキンは、家を抜け出しました。
考えがあったんです。
ハーキンは、わざと狩りに出た地主の一隊の前に姿を見せ、沼の方へ、全力でしっぷうのように走りました。
静かで包まれるような暖かみのある森。
木々や草の匂い。
きつねの走る足音。
澄んだ大気。
村の人間の暮らしと、動物たちの森の暮らし。
それらの世界が、懐かしいぬくもりをもって、伝わってきます。
すごい絵本だな。
絵本だからできることで、すばらしい。